ホントにドラ5?阪神・糸原はデキる男 サインに左前打、バントもキッチリ

[ 2017年2月19日 07:40 ]

ケース打撃で右前打を放ち、ヒットエンドランを成功させた糸原
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 阪神ドラフト5位の糸原(JX―ENEOS)が初サインに的確に応えた。走者設定のケース打撃。各打者には実戦さながらに三塁コーチに立つ高代コーチからサインが送られた。過去の紅白戦や練習試合はノーサインで、今春初めて作戦を組み込んだ実戦練習だった。

 第1打席は無死一、三塁。左腕島本との対戦でけん制球が入った後の初球、一塁走者がスタートを切った中、低めの直球を叩いて鋭いゴロで一、二塁間を抜いた。三塁走者を本塁へ迎え入れ、再び一、三塁の好機を作る最高の打撃だった。

 第2打席は無死一塁。島本に対して2ボールからバントファウルの後、仕切り直しで一犠打を成功。第3打席は無死二塁で松田と対戦して初球ボール、2球目をセーフティー気味のバントをファウルした後、切り替わった強行策で痛烈な中飛。二塁走者を三進させるには十分な打球だった。

 「つないだり、チームバッティングが自分の持ち味。打撃練習のときから走者を想定してやっている。試合で打席に入っても、練習通りできるようにと思ってます」

 午前中のフリー打撃では最初の4球をヒットエンドランに想定し、一、二塁間に鋭いゴロを打ち続けていた。「練習のための練習」ではなく常に試合を思い描く意識の高さが対応力の源だ。

 当然、金本監督の評価も高めた。「エンドランも決めたし、右打ち、進塁打もできたんかな。割とやっていた。さすが、社会人まで経験している選手」。シートノックでは本職の三塁に初めて就き、ケース打撃でも途中から三塁を守った。「どこをやれと言われてもできるように準備したい。目標は開幕1軍なので、そこに向かってやっていく」。即戦力新人の存在感は増すばかりだ。 (巻木 周平)

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2017年2月19日のニュース