小林 世界一つかむミット 「球の力に負けている」阿部助言で8ミリ大改造

[ 2017年2月18日 09:47 ]

巨人の小林
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 侍ジャパンの巨人・小林が今キャンプ中にミットの形状を変更したことが17日、分かった。先輩の阿部から助言を受け、親指付近を大幅に厚くする改造を施し、WBCに向けてキャッチングの安定に取り組んでいる。

 師事する阿部に1月のグアム自主トレ中にミットを見せ、ピンポイントでアドバイスをもらった。「キャッチングが(投手の)球の力に負けている。ミットの親指の部分を厚くしてみたらどうだ」。契約するゼット社の職人に今月7日、キャンプ地の宮崎に来てもらって改良を依頼。これまでは送球に移るまでの操作性を重視して親指部分の厚さは平均以下の32ミリにしていたが、フェルトを追加し40ミリに変えた。重量をさほど変えずに、安定感はしっかり増した。

 捕る技術の向上は投手の安心感に直結し、微妙なコースの判定を味方につけられる可能性もアップさせる。「(捕球を)安定させたい。しっかり球に負けないように捕ることが大事」と小林。昨年11月の強化試合ではソフトバンク・千賀のフォークを捕れず、千賀に3暴投がつく苦い経験もした。村田バッテリーコーチも「雑に捕らなくなった。WBCもあるし、試行錯誤している」と成長過程を見守っている。

 WBCでは同僚の菅野とバッテリーを組む可能性があり、先発の大黒柱を立てた試合は必勝が求められる。「しっくりきています」という新たな「相棒」の効力を発揮させ、世界一奪回に貢献する。 (重光 晋太郎)

 ≪阿部→小林の指導≫

 ☆丸刈り 1月のグアム合同自主トレ前、阿部が「髪形を気にするくらいなら、もっと他に気にすることがある。バリカンを持ってこい」と助言。小林は自ら頭を丸めて、成田空港に現れた。

 ☆秘伝ノート 阿部がサウナにこもり、プロ16年間の経験をまとめた「捕手バイブル」を作成。「目配り、気配り、思いやり」「投手は信頼しても、信用するな」など持論を書いて渡した。

 ☆打撃指導 1月のグアム自主トレで「ブワーンと打つんじゃなくてバンッッッ」など、擬音を用いて打撃指導。インパクトの瞬間に力を集約させた。小林は直後に、ロングティーで柵越え。

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2017年2月18日のニュース