杉は〜内 開幕ローテへ「順調」59球 徹底的に懐突いた

[ 2017年2月4日 05:30 ]

ブルペンで投げ込む杉内
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 完全復活への道しるべが立てられた。巨人の杉内が3日、宮崎春季2軍キャンプで2度目のブルペン入り。途中からは打者を立たせて投球練習を行い「もっといける」と満足はしなかったが、より実戦をイメージし、着実に1軍マウンドに歩を進めた。

 27球目、右打席に高田2軍バッテリーコーチが立つと、捕手にミットの位置を指示した。構えたのは打者の膝元。宝刀のスライダーが鋭く切れ込んだ。左投手にとって右打者への内角攻めは生命線。「若干、ズレがあった」とコースを外すと、ミットの構えたところに収まるまで直球、スライダーで懐を徹底的に突き、制球にこだわった。

 今年初めて投げたというチェンジアップも織り交ぜ、初日の44球を上回る59球で終了。「まだまだもうちょっとだけど、初日に比べたら上出来」と納得の笑みを浮かべた。この日、1軍は休養日で、視察に訪れた首脳陣に復活を印象づけ、見守った尾花投手コーチも「よく腕が振れていたね」とうなずいた。

 15年10月に右股関節の形成手術を受け、昨季は1軍登板なし。今キャンプも2軍スタートだが、「順調に来ています」と調整に問題はない。5日までの第1クールでもう1回、ブルペン入りする予定で「腕はまだもっと振れるはず。球威がもう少し上がってくれば」と焦りはない。狙うのは開幕ローテーション入り。ピタリと照準を合わせた。 (徳原 麗奈)

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2017年2月4日のニュース