重複投票OKの経緯 大谷の票が割れ両方で選ばれない“矛盾”回避

[ 2016年11月26日 08:23 ]

ベストナイン発表 ( 2016年11月25日 )

16年の主役!納会の会場に到着しベストナイン受賞について話す大谷
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 ベストナインはプロ野球担当記者らによる日本シリーズ開幕前までの投票で決まる。これまでは同一選手を複数のポジションで投票することを禁じてきた。

 各ポジションの「最高選手選出」と同時に「ベストチーム編成」との意味も込められていたからだった。1966年に国貞(南海)が二塁手と三塁手で最多得票を獲得したが、より票数の多い二塁手として選出された事例がある。

 従来の規定でも複数のポジションで最多票を得た場合、「野手」と「指名打者」だけは重複選出が認められていたが、日本ハムの大谷が投打で規格外の活躍を続けたことで、プロ野球記者会は投票規定変更の検討を7月下旬から本格的に開始。大谷の「二刀流」が進化する将来に備える意味合いがあったが、変更初年度での受賞となった。

 もし重複投票がなければ、投手とDHで票が割れて両方で選ばれない可能性があった。28日に発表されるMVPの最有力候補が、ベストナインから漏れることを防ぐためにも、投票規定の変更は必要だったといえる。

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2016年11月26日のニュース