岩村、西岡も被害…メジャー新ルール、来年WBCで侍に恩恵?

[ 2016年2月27日 09:10 ]

昨季のナ・リーグ地区シリーズ第2戦で、メッツのテハダ(上)はドジャース・アットリーのスライディングで右腓骨を骨折(AP)

 【記者の目】

 日本から海を渡る内野手が大リーグで成功するのが難しい理由。その一つが、併殺崩しのスキルの低さだった。日本ではそこまで激しいスライディングに遭うケースが少なく、経験しながら身に付けるのが難しい。このプレーによる負傷で西岡はレギュラーに定着するきっかけを失い、岩村は選手寿命を大幅に縮めたと私は思っている。

 最も目に見える形で日本の選手が恩恵を受けるのは、来年3月の第4回WBCではないだろうか。同大会はMLB主導でルールが決められるからだ。これまで侍ジャパンではWBCのたびに大リーグ組が国内組に「スライディングのよけ方講習」を開くのが常だった。

 全て大リーグのルール変更に日本が追随すべきとは思わない。大リーグではファウルボールによる観客の被害を避けるため、今季から日本の球場のように防護ネットを両ベンチ上や、外野ファウルゾーン全体まで拡張する動きが数球場でスタートしている。双方の努力の末、安全対策に関して「国際基準」のハードルが上がることを歓迎したい。 (遊軍・大林 幹雄)

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