巨人・沢村 カーブで新境地開く 抑え転向で封印も2年目の余裕

[ 2016年2月27日 05:30 ]

キャッチボールをする沢村

 巨人の守護神・沢村が、カーブで新境地を開く。27日からのヤクルトとのオープン戦2連戦(東京ドーム)で実戦初登板予定。

 この日、川崎市のジャイアンツ球場で、マウンドと本塁ほどの距離から強めのキャッチボールを行った右腕は、沖縄キャンプ中のブルペンで試投したカーブについて「遊び心です」と笑いながらも「試すことはできるので、いくらでも試す」と語った。

 昨年先発から抑えに転向し、36セーブをマーク。オフには生涯守護神を宣言した。カーブは先発時代には投げていたが、1点も許せない緊迫した場面で登板する抑えになってからは封印していた。しかし「投球の幅として1個あるだけで違う」と説明。まだ調整段階ではあるが、シーズンを想定しているか、との問いには「もちろん」と力強く答えた。最速157キロの直球と鋭いスプリットを持つだけに、緩いカーブがあることを意識させるだけでも、打者は的が絞りにくくなる。

 沢村はキャンプからマイペース調整を容認され、初めてブルペンに入ったのは1軍投手の中で最も遅い7日。打撃投手や紅白戦での実戦登板がないまま、オープン戦に臨む。「実戦で投げて課題を意識する。徐々に上げていければ」。侍ジャパンの一員として出場した昨年11月の「プレミア12」以来の実戦マウンドとなるが、開幕カードのヤクルト相手に今季も守護神健在を見せつける。  (神田 佑)

続きを表示

この記事のフォト

2016年2月27日のニュース