慶大野球部初の女子部員・川崎、代表入りへ闘志「力を出し切る」

[ 2016年2月27日 22:17 ]

<侍ジャパン女子代表2016トライアウト>ブルペンで投球練習する川崎彩乃

 慶大野球部初の女子部員である川崎彩乃投手(4年=駒沢女子)が27日、千葉県柏市のJR東日本グラウンドで始まった侍ジャパン女子代表の選考トライアウトに参加した。9月に韓国・釜山で行われる第7回女子野球W杯に出場するメンバー選考で、書類選考を通過した64人が参加した。

 川崎は1浪の末に慶大に合格。ほかの部員と4年間、同じ練習をこなした。公式戦の出場はなかったが、昨年10月24日の東京六大学秋季リーグ、法大―明大戦で始球式を務め、憧れの神宮マウンドで“初登板”を果たした。

 14年に続いて2度目の挑戦となった川崎はこの日、シート打撃に登板。打者5人に対し、計17球を投じて3四球。「自分らしい投球ができなかったけど、集まっているメンバーが凄い方なので良い経験になりました」と振り返った。

 大久保秀昭監督からは「慶応で学んだことを生かして頑張ってこい」と背中を押され、同期のチームメートからも「ベストを出してこい」と激励されてこの日を迎えた。川崎は「4年間で培った技術やチームプレーの大切さ、周りに声をかけることなどを意識してやりました。多少の緊張はありましたが、神宮ほどではないです」と笑った。

 卒業後は不動産会社で勤務しながら、母校・駒沢女子で投手コーチを務め、さらに同校OGらで結成したクラブチームで野球を続ける「三刀流」の道を歩んでいく予定だ。トライアウトは28日まで行われ、25人前後が通過する。「明日こそしっかり力を出し切りたいです」。言葉に強い決意がにじんだ。

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2016年2月27日のニュース