金本監督「早く見たい」 ドラ1高山25日ハム戦で1軍デビュー

[ 2016年2月24日 06:10 ]

ロングティーをする高山と見守る掛布2軍監督(左)

 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(22=明大)が、25日から沖縄・宜野座キャンプに合流し、同日の日本ハムとの練習試合(宜野座)で即1軍実戦デビューすることが23日、決まった。金本監督が明言した。黄金ルーキーはこの日、他の選手よりも、ひと足早く高知・安芸キャンプを打ち上げた。24日に沖縄入りする。

 遅れて来た大物が、一気に主役に躍り出る。安芸キャンプの練習終了後に25日からの1軍キャンプ合流が通達された高山に関し、金本監督は25日の日本ハム戦、27日の韓国・サムスンとの練習試合(宜野座)での出場を明言した。

 「実戦で見たいというより、とにかく早く見たいね。(25、27日の試合で起用かと問われ)そうやね。出す方向。実戦がなくても(1軍に)上げていると思うけどね」

 黄金ルーキーももちろん、準備は出来ている。前日22日の四国・高知との練習試合では広角に3安打を打ち分け、この日は打撃投手を務めたベテラン安藤と対峙(たいじ)し、適応力の高さを示した。最初は安藤のスライダーを空振りしたが、その後3、4球目に投じられた同じスライダーをともに痛烈に中前にはじき返した。高山自身は「球種が伝えられてわかっていたので…」と、打てて当然という感じだったが、安藤からは「いいバッターですね。勉強させられました」と冗談交じりの表現ながら、高評価を得た。

 掛布監督からも、あらためて絶賛された。「高山の対応力ってのは、かなりレベルが高い。(東京六大学で通算131安打の)大学の記録をつくったというバットコントロールというか」。全体練習終了後のミーティングでは、昇格を伝えられ「もう落ちてくるなよ。俺の顔見たくないだろ」と、1軍での活躍を信じ掛布流のエールで送り出された。

 合流即実戦となるが、「(特に何か)考えてないです」と無心を強調。初の1軍生活については「楽しみですね。一生懸命やります」と胸を高ぶらせた。もちろん、ここからは実力の世界だけに開幕まで1軍同行が保証されたわけでもない。昨年10月に右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折したこともあり、金本監督も「まだ肩肘の状態もあるし、それはまだ(分からない)。他の選手がもっと活躍するかもしれないし」と慎重な姿勢を見せた。

 ならば、しっかりと実力を見せるだけ。まずは日本ハム戦でアピールし、金本阪神にとって不可欠な存在であることを内外に示す。(柳澤 元紀)

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2016年2月24日のニュース