大野氏 巨人・桜井 球持ちいいから低めに 則本、武田久みたい

[ 2016年2月8日 09:30 ]

松井臨時コーチ(左)はドラフト1位の新人・桜井の投げ込む内角膝元への投球に思わず腰を引く

 まず、低めに投げる意識の高い投手だという印象を受けた。ブルペンでは普通、抜ける球や浮く球も何球か交じるものだが、なかった。投げっぷりがよく、かつ体が沈み込む。体全体を使って投げても低めにいくのは、球持ちがいいからだ。

 今、こういうフォームの投手は非常に少ない。体全体を使って投げる部分は則本(楽天)、沈み込んで球持ちがいい部分は武田久(日本ハム)に共通している。バランスよくスムーズに投げられているので、実戦に向けて力強さとコントロールの精度を上げていくのを楽しみにしたい。

 私は若いころ(山本)浩二さんや衣笠さんに打席に立たれたら、びびってしまった。松井が立っても臆せず堂々と投げていたから気持ちは強いものを持っていると思う。(スポニチ本紙評論家)

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2016年2月8日のニュース