阪神メッセ5勝 バッキーに並んだ825奪三振 助っ投歴代5位タイ

[ 2015年6月21日 08:45 ]

<神・ヤ>お立ち台で上本(左)をお姫様だっこするメッセンジャー

セ・リーグ 阪神4-1ヤクルト

(6月20日 甲子園)
 粘った。阪神・メッセンジャーは7回6安打1失点。決して好調とは言えない内容だった。4回無死二塁から畠山に適時二塁打を許し、連続無失点イニングが27でストップすると、その後も毎回、先頭打者の出塁を許す苦しい展開。7回123球という球数の多さが、その苦闘ぶりを物語る。それでも要所を締めた。エースの意地で、5勝目をつかみ取った。

 「チームとして勝てたことが素直に嬉しい。ランナーを出しても粘ることができてよかったよ。勝ててよかった」

 最大のピンチで真価を発揮した。4回だ。同点に追いつかれ、なおも無死満塁。勝負の分かれ目で闘志に火が付いた。今浪を中飛に打ち取り、まず1死。続く中村には右方向へ強烈なライナーを打たれたが、福留の好捕に救われた。最後は石川を空振り三振に仕留め、最少失点で切り抜けた。

 “同期入団”の戦友から援護射撃も受けた。2回、マートンが今季1号ソロ。「あの本塁打で勢いに乗れた。大きい本塁打だったよ。一緒にやってきた仲間だからね。これで肩の力が抜けるだろう。これからもやってくれると思うよ」。待望の一発を自らのことのように喜び、力も得た。

 この日の7奪三振で、日本通算825奪三振。バッキーに肩を並べ、外国人投手歴代5位タイに浮上した。実は、ヤクルト戦は通算15勝7敗、勝率・682。“燕キラー”の本領も発揮した。「悪いなりに抑えられたということは、本来に近い状態になってきているということ」と指揮官がたたえた粘投で、チームを白星発進に導いた。

 ≪単独2位≫メッセンジャー(神)がこの日8奪三振。通算825奪三振とし、1952年以降の外国人投手ではバッキー(神、近)に並ぶ歴代5位タイとなった。なおセ・リーグでは郭源治(中)の1415に次ぐ単独2位。バッキーは阪神時代799奪三振で3位。

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