キヨシ12連敗 テコ入れてコケた…配置転換のモスコーソ大誤算

[ 2015年6月21日 05:30 ]

<D・広>12連敗を喫しベンチでうつむく中畑監督(右端)

セ・リーグ DeNA4-8広島

(6月20日 横浜)
 2度リードを奪った。しかし、またも投手陣が踏ん張れず、1分けを挟んだDeNAの連敗は12に伸びた。借金は今季ワーストタイの3に膨らみ、阪神に抜かれて5月1日以来の3位転落。中畑監督は「ふがいないという気持ちでいっぱい。やられるパターンは一緒。勝ち越しても追いつかれて勝ち越される。投手の頑張りしかない」と悔しさをにじませた。

 テコ入れ策が裏目に出た。同点の7回、先発から救援に配置転換したモスコーソを投入したが、エルドレッドに決勝2ランを浴びるなど5本の集中打を浴びて4失点。「(救援の)難しさは感じていないが、何球か失投してしまった」とうなだれた助っ人はクイックに苦心して2盗塁を許し、弱点もさらけ出した。打線も4回以降無安打。逆転勝利を重ねて貯金11と首位を快走した5月下旬までの面影はない。指揮官は「ちょっと前までがウソのような敗戦を見せている」と漏らした。

 この日、横浜スタジアムは今季最多2万8962人の観衆で埋まった。「YOKOHAMA☆GIRLS FESTIVAL 2015」と銘打ち、女性客全員に特別ユニホームを配布。DeNAになって4年目で女性客が全体の52%と最も高い比率を占めた。しかし、「カープ女子」に負けない黄色い声援も力とはならず、「ハマっ娘」たちは肩を落とした。

 21日は開幕から3勝負けなしの三浦が先発する。「ベイスターズの柱に託してみたい。大輔パワーに期待したい」と中畑監督は祈るように言った。球団ワースト記録の14連敗もちらつく中、41歳右腕は「(気合を)マックス入れているので(これ以上)入れようがない。全員で連敗を止めたい」と鬼気迫る表情で球場を後にした。

 ▼DeNA・筒香(初回に14試合ぶりの左前適時打)長打が出ないと流れに乗れない。選手たちみんなが(敗戦の責任を)分かっている。

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