40歳由伸 42歳西口撃ち!右前適時打&激走「疲れたよ」

[ 2015年5月29日 05:30 ]

<巨・西>4回2死一、三塁、高橋由は西口から右前適時打を放つ

交流戦 巨人4-1西武

(5月28日 東京D)
 巨人は28日、西武を4―1で下し、交流戦最初のカードを2勝1敗と勝ち越した。1点リードで迎えた4回2死一、三塁から高橋由伸外野手(40)が右前適時打。なおも2死一、二塁では片岡治大内野手(32)の左翼線二塁打で一塁から一気に生還した。打撃コーチ兼任の高橋由が西口文也投手(42)とのベテラン対決を制し、激走でも勝利に貢献。昨年の交流戦優勝の巨人が順調に滑り出し、セ・リーグ首位のDeNAに1ゲーム差と迫った。

 しばらくの間、立ち上がれなかった。本塁ベースに滑り込んだまま倒れ込み、呼吸を整えた。ようやくベンチに戻りナインと苦笑いを浮かべてハイタッチ。40歳、高橋由の激走だった。

 「とにかく疲れたよ」。42歳・西口との対決を制した。2人合わせて82歳は今季球界最年長タイの対決だった。4回2死一、三塁。2ボール1ストライクから真ん中の123キロチェンジアップを叩いた。「2死からのチャンスで、追加点が取れれば展開が変わると思った」と鮮やかに右前にはじき返した。

 そして続く片岡の左翼線二塁打で一塁から一気に本塁を狙った。迷いない走塁で4点目のホームを踏み、この回で西口をKO。高橋由もお役御免で5回の守備からベンチに退いた。西口に対しては2回2死でもバットを折りながらしぶとく左翼線へ二塁打を運んで2安打1打点。「そんなには対戦がないから、印象と言われてもね」と淡々と話したが、通算の対戦成績は11打数で6安打、4打点、打率・545の好相性を誇る。

 兼任コーチで迎えた40歳シーズン。年を追うごとに「休めば休むほど、(体の状態を)戻すのが大変」と体を動かし続けている。昨オフもシーズン終了後、数日で練習を再開。今季中も休養日でも散歩や都内のジムで体に刺激を入れる。より良いパフォーマンスを発揮するため、今年からは契約するアシックス社で初めて足型の石こうをとって作製したスパイクのインソールを使用。フィット感が増し、負担も軽減され、この日の走りにつなげた。

 原監督は「一塁から走り込んであとはエネルギーを供給させたほうがいいだろう」と疲労を考慮した上での交代を振り返った。高橋由は全て先発出場した26日からの西武3連戦(郡山、東京ドーム)で打率・375、1本塁打、4打点。開幕から苦しんだ打撃は復調してきた。チームは開幕から主催全9カードで勝ち越し。この日は高橋由がファンに頼もしい姿を見せつけた。

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