ロッテ清田 首位打者躍り出た!6年目打法使い分けで開花

[ 2015年5月29日 08:35 ]

<広・ロ>2回2死二塁、清田は右前適時打を放つ

交流戦 ロッテ12-10広島

(5月28日 マツダ)
 146打席目。規定打席到達は四球だったがロッテ・清田に笑顔がこぼれた。「試合前に聞いていたけど忘れてました」。3安打2四球2打点。ロッテの清田がソフトバンク・柳田らを抑えてプロ6年目で初めてリーグ首位打者に躍り出た。

 初回の先頭打席。0ボール2ストライクになって両脚のスタンスを広げた。今季から追い込まれるとノーステップ打法に切り替える。「ボールを長く見られる感覚がある」と余裕を持って、野村の外角スライダーを中前にはじき返した。

 初回に14試合連続安打を達成すると2回の2打席目は逆に2ボール0ストライクから外角のカットボールを右前適時打。「外のスライダーを追いかけない」と意識し、ストライクゾーンだけを捉えるからヒットになる。4打席目も強いスイングが名手・菊池の頭を越え、試合前の打率・354を368まで伸ばした。

 デスパイネが左翼で固定されていたチームの外野陣は角中、荻野、岡田、サブローら12球団一の層を誇る。清田は「みんな足は速い。僕はバットで人に見せる」と個性を磨いてレギュラーを奪い取った。疲労をためないようにゴム製の器具で試合前は入念にストレッチ。試合後はホテルの浴槽でもお湯を張り、ファンからプレゼントされた入浴剤で体を癒やす日々の心掛けが安打を生む。

 デスパイネの戦線離脱が判明した危機感を清田のバットではね返し、チームは2試合連続2桁15安打で今季最多12得点。清田が規定打席に到達したシーズンはない。「6年目でこれだけ打席に立たせてもらっている。1打席を大切にしたい」。真摯(しんし)な態度で安打を量産し続ける。

 ▼ロッテ・唐川(5回5安打3失点で今季2勝目)初回は悪すぎた。2回以降、何とか修正できたのは収穫です。

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2015年5月29日のニュース