谷繁監督 助っ人4人衆で劇勝 単独首位浮上「いいっスね」

[ 2015年4月14日 21:11 ]

<中・神>9回1死一、二塁、サヨナラ打を放ち、ウオータークーラーの水をぶっかけられるナニータ(右奥)

セ・リーグ 中日3―2阪神

(4月14日 ナゴヤD)
 中日が助っ人4人衆の活躍でサヨナラ勝ち。単独首位に浮上した。

 2―2の9回、先頭のエルナンデスが右前打で出塁すると、1死一、二塁から代打・ナニータが2番手・松田から左中間にはじき返すサヨナラ打。ナインから手荒い祝福を受けた男は「ストレートのいい投手。あまり考えず、うまくコンタクトすることだけを心がけた。本当にうれしいです」。4回に中前打で得点を演出したルナを含む3人全員がドミニカ共和国出身。この日、先発で8回2失点と好投したバルデスもキューバ出身ながら、同国に亡命しプロの道に進んだ経歴の持ち主だ。

 今季4度目のサヨナラ勝ちで単独首位に浮上。谷繁兼任監督は「いいっスね、何度やってもサヨナラ勝ちは。いいっスね」。“いいっスね”連発で笑いが止まらない。

 エルナンデス、ルナ、ナニータがいずれもドミニカ共和国出身で「3D」と呼ばれていることに「凄い名前。いいんじゃないですか」とおどけ、好投のバルデスにも「きょうは勝ち負けつけようと最後までいかしたんだけど」と、来日初勝利こそならなかったが8回2失点の力投に及第点を与えた。

 開幕カード3連敗の阪神から今季初勝利を挙げ、セ・リーグ10勝一番乗りには「いま10勝してもなにかあるわけじゃない。一つ一つ積み重ねていきたい」。2年連続Bクラスからの逆襲。助っ人カルテットに引っ張られ、今年の谷繁竜は一味違う。

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