サンデー大谷で月間MVP獲りだ!ダル超え球団史上最速狙う

[ 2015年4月14日 05:30 ]

羽田空港で報道陣の質問に応じる大谷

 「サンデー翔平」で初の月間MVPを狙う。開幕3戦3勝でハーラー単独トップに躍り出た日本ハム・大谷翔平投手(20)の今後の登板が主に日曜日に固定されることになった。13日、札幌に戻った右腕の4月の登板はあと2回。同じ高卒3年目の07年8月に受賞したダルビッシュ有投手(28=現レンジャーズ)を超える球団史上最速での月間MVPも視野に入ってきた。

 入団3年目で初の個人タイトルとなる月間MVPのチャンスを前にしても、大谷に気負いはない。むしろその落ち着きが怖いくらいだ。この日チームとともに東京から空路、札幌へ戻った右腕は「狙うわけではないけど、それくらい(チームに)貢献できればうれしい。それだけ勝ちが増えるということ」と話した。

 ここまでリーグトップの3勝を挙げ、奪三振26もトップ。4月の残りの登板は2度だが、厚沢投手コーチは「アクシデントがない限り、今後は中6日で回すことになる」と明かした。今季は変則日程が続いたこともあり、開幕から中7日で投げてきたが、厚沢投手コーチが「先発陣が落ち着いてきた」と話すように、6人でしっかり回せる態勢が整ったことで、大谷の登板間隔も固定することが可能になった。昨季は主に中6日で登板しており、体力的には問題ない。

 次回は19日楽天戦(コボスタ宮城)、その次が26日オリックス戦(札幌ドーム)といずれも日曜日のマウンド。残り2勝を挙げれば、3、4月度の月間MVPは当確で同じ3年目の8月に受賞したダルビッシュ(21歳0カ月)を年齢でも下回る球団最年少受賞となる。

 14日のロッテ戦では「3番・DH」での出場が有力。陽岱鋼(ヨウダイカン)が右太腿裏の張りのため出場選手登録を抹消されたため、3番の代役を担う。打者としては今季1号を放ったものの、ここまで打率・176と本領を発揮できていない。「しっかり休んで体調を整えて臨みたい」と大谷。打撃の調子も上げ、気分よく「サンデー登板」につなげていきたい。

 ▽ダルビッシュの月間MVP初受賞 3年目の07年8月。2、9日と2勝を挙げて迎えた16日のソフトバンク戦(ヤフードーム)では10三振を奪うなど、8回を1安打無失点に抑えて21歳の誕生日を白星で飾った。22日にはオリックス戦(札幌ドーム)で完封勝利を飾るなど無傷の5連勝、防御率1.35。日本ハムでは最年少での受賞を果たした。

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2015年4月14日のニュース