虎“三枚岩”岩田＆岩本＆岩崎で打倒中日　３連戦先発はこの３人

ノックを受ける（左から）岩崎、岩本、岩田

　「三枚岩」で竜倒や！阪神は１４日から敵地・ナゴヤドームに乗り込んで首位・中日と３連戦。その先発には中日と好相性で、頭文字に「岩」の付く岩田、岩本、岩崎の３投手を投入する。先陣を託された岩田稔投手（３１）はカード初戦の必勝を誓うとともに、１２日に連敗を６で止めたチームの勢いに乗っての快投を宣言した。

　偶然か、必然か…虎が誇る「三枚岩」が、首位・中日との決戦を前についに並び立った。岩田、岩本、岩崎－。開幕から好調をキープする強竜の前に３人が力を合わせて立ちふさがる。初戦のマウンドに上がる岩田は淡々と言葉を発しながらも静かに闘志を燃やした。

　「やることは変わらない。しっかり流れに乗っていけるように。ランナーを溜めないことと、無駄な四球を出さないように気をつけたい」

　中日に対して苦手意識は全くない。昨年は２試合に登板し１勝、防御率０・６４と抜群の相性を誇った。今季も開幕２戦目（京セラドーム）の２８日に８回無失点と寄せ付けず。チームは１２日に連敗を６で止めたとあって「自分もチームも勢いに乗っていけるように。（中日に勝てば）タイガースも乗っていけるんじゃないかと思う」と連勝街道に導く好投を約束した。

　後に続く「岩」たちも負けてはいない。２戦目に先発予定の岩本は高卒２年目だった２０１２年９月９日の中日戦でプロ初先発し６回無失点でプロ初勝利をマーク。同じナゴヤドームのマウンドだけに「タイガースも昨日（１２日）勝って乗っていかないと。先頭（打者）を切ること。取れるアウトをしっかり取る」と今季２勝目へ力強くうなずいた。

　３戦目の岩崎も昨年４月２日、京セラドームの中日戦でプロ初勝利。今年は、敵地で行われた３月１９日のオープン戦でも６回１安打無失点と完ぺきな投球を披露して開幕ローテーション入りを決めた。「３割バッターがいっぱいいて、みんな調子が良い」と警戒を強めながら、待望の今季初星へ照準を定めた。

　３投手には「岩」にまつわるジンクス打破も託された。昨年、勝てば首位という試合に「岩」が付く投手が４度先発（岩崎２、岩貞１、岩田１）しながら、全敗。関係者の間で「お岩の呪い」とも称された“怪奇現象”を間近で目の当たりにした山口投手コーチも、中日との３連戦へ向けて「３つ合わせて大きな岩になっていこう！　ほんまに岩ばっかりやなぁ」と大きな期待を口にした。

　猛虎の「三枚岩」はそう簡単には砕けない。固い結束と手堅い投球で借金２を一気に貯金１にしてみせる。