Rソックスが粋な計らい、難病患者と“名誉契約”

[ 2015年4月14日 15:35 ]

フレイツ氏(左から2番目)はレッドソックスと契約し、チェリントンGM(左)と家族から拍手される (AP)

 レッドソックスは13日、ナショナルズと本拠フェンウェイ・パークでのホーム開幕戦を迎えたが、この試合前に難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患うピート・フレイツ氏(30)と“名誉契約”を交わした。

 フレイツ氏はレッドソックスの地元であるマサチューセッツ州出身の元野球選手。ボストン大学時代にはキャプテンを務め、その後、ドイツのプロリーグでも活躍していた。しかし、12年に徐々に筋力が低下するALSを罹患してプレーを断念。ALSの研究を支援するために自ら行ったチャリティー運動「アイス・バケツ・チャレンジ」は全米のみならず、全世界に広まった。

 地元のヒーローともいうべきフレイツ氏が登場すると、フェンウェイ・パークに集まった満員の観衆からはスタンディングオベーション。レッドソックスのみならず、ナショナルズの選手たちもベンチ前で大きな拍手を送った。

 その後、チェリントンGMが手にする契約書へのサインをフレイツ氏の妻が代筆。レッドソックスの全選手は自身のサイン入りユニホームを同氏にプレゼントした。

 「フレイツ氏とレッドソックスは強く結ばれている。この契約は球団からの素晴らしい意思表示だと思う」と語るのはファレル監督。主砲・オルティスも「これには驚いたね。レッドソックスはフレイツ氏の夢を実現させたというわけだ。俺たちは彼のことを本当に誇りに思っているよ」とチームの粋な計らいに感激していた。

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