緒方監督大トリキャンプ打ち上げ 1番打者とリリーフ陣見極めへ

[ 2015年3月3日 05:30 ]

キャンプを一本締めで打ち上げる(左から)黒田、緒方監督、前田健

 広島は2日、12球団で最も遅く春季キャンプを打ち上げ、緒方孝市監督(46)は今後のオープン戦で1番打者の人選と試合終盤の継投確立に着手する方針を示した。

 「打順を試していく。1番野間でやってきたけど、5、6番も合わせて試したい。菊池、丸、外国人の2、3、4番を固めたわけではないけど、1番が決まらないと、そこ(2~4番も)も動かさないといけなくなる」

 昨季は12人を数えた1番打者に今春6度の対外試合ではドラフト1位の野間を抜てき。即戦力新人に可能な限り多くの打席に立たせる意味合いが強く、今後は開幕をみすえた試行段階への移行を明言した。

 まず候補に挙がるのは3年目20歳の鈴木誠だ。前日1日はバント失敗を?責(しっせき)も「伸びているし、今後も伸びるだろうというものを見せてくれた」と成長を認めた。昨季チーム最多53試合で1番を打ったのは堂林だった。2軍戦出場のため本隊より1日早く帰広も5日には再合流を予定。「オープン戦で期待させられるような内容と結果を見せてほしい」と逆襲を待ち望んだ。

 もちろん、野間も候補の1人だ。キャンプ最終日は三塁ベンチ内で緒方監督と“面談”。「もし開幕1戦目に出たら足が震えるぞ。その日を想定して練習していけ。練習のための練習はするな」と訓示されたという。仮に新人の開幕1番となれば球団史上初、ドラフト制以後ではセ・リーグ5例目。強く掲げる機動力野球の先導役となる打順を誰に託すのか。

 救援陣の整備も課題だった。昨季66試合を投げた中田が右肩不安で別調整、期待の中崎も状態が上がっていない。「抑えはヒースだけど、中継ぎには不安を感じる。6~8回のスタッフを開幕までに固めたい」と宿題として持ち帰った。

 菊池、丸ら日本代表組が合流する14日のオリックス戦を節目として「打順を試すかもしれないけど、残り7試合は本番を意識した起用や作戦をしていく」と力を込めた。

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2015年3月3日のニュース