バレ今季は「ロクジュウニ」宣言 家族同伴“円満”来日

[ 2015年3月3日 05:40 ]

成田空港到着後、通関に1時間以上かかったバレンティンは疲れはてた表情で到着ロビーに姿を見せる。右はカルラ夫人

 昨秋に手術した左アキレス腱のリハビリで合流が遅れていたヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(30)が2日、成田空港着の航空機で来日。広島と対戦する3月27日の開幕戦(マツダ)出場へ意欲をのぞかせた。

 「手術後、ドクターからは通常6、7カ月で試合に出られると言われたが、状態はいい。手術前とは全然違う。動いた感じが良い。3月27日に出られたらいい」

 昨年10月1日に左アキレス腱を手術。全治6カ月と診断されたが、回復は順調だ。自宅のある米フロリダ州マイアミで行ったリハビリでは、直線での軽めのダッシュを行えるまで回復。定位置でのノックに加え、2月から打撃投手相手にフリー打撃も連日こなしてきたという。「もう5年目でリーグも分かっている。実戦は数試合出られれば大丈夫」と自信満々だ。体重は現在110キロ。食事量も調節し、ベスト体重から3キロ増にとどめてきた。

 3日にチームの全体練習に合流し、真中監督と今後の調整について話し合う。走攻守で万全な状態になってから出場させる指揮官の方針には、バレンティンも「代打で出るより100%の状態でシーズンに臨みたい」と理解を示した。今季の目標は大胆にも「3冠王を目指して頑張りたい」。さらに日本語で「ロクジュウニ(62)」と話し、昨季(31本)の倍増、一昨年記録した60本塁打のシーズン日本記録の更新を目標に掲げた。

 1年前には私生活で騒がせたが、昨年9月に離婚訴訟を取り下げたカーラ夫人(33)と長女ミアちゃん(3)も伴った。仲睦まじい姿を披露し、「打てなかった時はミアが癒やしてくれるよ。家族と戻ってこられてうれしい」。遅れてきた主砲は周囲の不安を一掃するように笑った。

続きを表示

この記事のフォト

2015年3月3日のニュース