青木は1番・左翼 ジ軍地元紙がスタメン予想「厄介なリードオフマン」

[ 2015年1月18日 05:30 ]

ジャイアンツ入りが決まった青木

 「1番・左翼」任せた!ロイヤルズからFAとなり、ジャイアンツと1年契約で合意した青木宣親外野手(33)について、サンフランシスコの地元紙も16日付(日本時間17日)でリードオフマンの獲得を歓迎した。週明けにも正式契約する見込みで、16年の選択権は球団が持つ。出来高を全てクリアすれば、2年で最大1250万ドル(約14億6250万円)に達する。過去5年間で3度世界一に輝いている強豪で、昨季あと一歩で逃した頂点を狙う。

 青木がジャイアンツと 合意したとのニュースは、 複数の米メディアで一斉に報じられた。サンフランシスコ・クロニクル紙は「週明けにも正式契約を結ぶ」と報道。青木は既に自主トレ先の沖縄を離れており、近日中に渡米するとみられる。

 1年契約で年俸は今季の195万ドル(約2億2815万円)からほぼ倍増の400万ドル(約4億6800万円)。球団が選択権を持つ2年目は550万ドル(約6億4350万円)で、行使しない場合は70万ドル(約8190万円)が支払われる。それぞれ150万ドル(約1億7550万円)の出来高が設定されており、全てクリアすれば2年で最大1250万ドルを手にすることができる。

 昨季の世界一軍団にとって主力クラスでは、マーリンズからトレードで獲得したマギー(元楽天)に続く補強。起用法について、同紙は、昨季ワールドシリーズを敵として戦った視点から「厄介なリードオフマンを獲得した」と青木のしぶとさを好意的に表現し、「1番・左翼」と予想した。

 本来、1番には昨季96試合の出場ながら打率・300をマークしたパガンがいるが、昨年9月に椎間板ヘルニアの手術を受けており、開幕を万全で迎えられるかは微妙。ジ軍が青木を高く評価したのは出塁率の高さでメジャー3年間の平均・353は同期間のパガンの・338を1分5厘も上回る。対左投手に打率・319(対右は・273)と左腕を苦にしない青木を1番に置くことで、両打ちのパガンを3番、もしくは下位に回すことが可能となる。

 ジ軍はブルース・ボウチー監督の下、「スモールボール」を展開して過去5年間でワールドシリーズを3度制した。「1、2番のスペシャリストになりたい」と話す青木にとっては、「優勝を狙えるチーム」という希望条件にも合致する。本来の右翼から左翼に回るが、メジャーでも18試合経験しており問題はない。

 昨季、ロイヤルズではシーズン終盤から2番に入り、29年ぶりのワールドシリーズ進出に貢献した青木。「世界一を目指してやっていきたい」というメジャー4年目は、慣れ親しんだ1番打者として、チームをワールドシリーズ連覇に導く。

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2015年1月18日のニュース