大竹 勝って恩返しを!黒田にもらった腕時計いまも愛用

[ 2015年1月18日 05:30 ]

走り込む大竹

 尊敬する先輩と決着つけます!巨人・大竹が、愛知県豊橋市の愛知大で自主トレを公開。広島時代のチームメートで兄貴分として慕う黒田が古巣・広島に復帰したことに話題が及ぶと、言葉に力がこもった。

 「ジャイアンツの一員として日本一奪回を目指す力として投げていきたい。相手が黒田さんでも負けるわけにはいかない」。かつてはキャッチボール相手を務め、黒田から「エース道」を学んだ。「お手本であったし、偉大な先輩。結果で引っ張ってくれる人だった。野球もできて、なおかつ普段の行動からしっかりやることが大事だと感じました」。黒田が広島からドジャースへ移籍する前年の07年から3年間は勝利数を競い合った。

 対戦成績は1勝1敗1分け。09年に大竹が10勝を挙げて勝利した際には、黒田からスイスの高級時計メーカー「フランクミュラー」の腕時計をプレゼントされた。持っている腕時計はそれだけで、今でも愛用している。今季は初めて敵として投げ合うことになるが「胸は借りますけど、そこは勝負なので勝つために投げたい」と言い切った。

 今季は広島時代の08年以来7年ぶりにフォークを解禁する。近年はチェンジアップを持ち球に緩急を駆使して打ち取っていたが、昨季は相手打者に見極められ、粘られるケースが目立った。斎藤投手コーチらの助言もあり、チェンジアップよりも球速が速く、縦に落ちる決め球を復活させる。既にキャッチボールで投げており「キャンプ、オープン戦で覚えていきたい」と意欲を示した。

 大好物のラーメンを控え、体重は年末から4キロ減の90キロ。雪が舞う寒さの中、室内練習場で今年初めてブルペン入りし捕手を立たせたまま40球を投げた。「1年間ローテーションを守り、絶対2桁勝ちたい」。兄貴分に投げ勝ち、成長した姿を見せて恩返しする。

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