金子、オリックス残留へ 右肘の手術に親身な球団に恩義

[ 2014年11月29日 07:20 ]

オリックスの選手会納会に出席し、浴衣姿でくつろぐ金子

 オリックスから国内フリーエージェント(FA)宣言した金子千尋投手(31)が、残留することが濃厚となった。金子が球団関係者に対して、来季もオリックスでプレーする見通しを語っていたことが28日、分かった。近日中に右肘の遊離軟骨除去手術を受けるにあたり、全面サポートを約束した球団への恩義も大きな要因となったとみられる。最終的には他球団の提示が出そろってから決断を下すが、「オリックス愛」を貫くことになりそうだ。

 去就に大きな注目が集まっている金子はこの日、関西圏内の病院でセカンドオピニオンとして右肘の診察を受けた。夜には選手会納会に出席。球団広報は「動きがあれば発表します」との対応にとどまったが、沢村賞右腕の気持ちは残留に大きく傾いているようだ。複数の関係者によると、金子本人が「残留することになると思う」と周囲に漏らしているという。

 金子はシーズン終了後にメジャー志向があることを明かし、ポスティング・システムを利用しての米球界移籍も視野に入れながら、国内FA権を行使した。しかし、24日に同システムを利用しての今オフのメジャー移籍断念を表明。翌25日には右肘の遊離軟骨が見つかり、除去手術を受ける見通しを語るなど、「渦中の人」となっていた。

 岐路となったのは、右肘のアクシデント。一般的に遊離軟骨の除去手術は全治3カ月で、来季の開幕に間に合うかは微妙だ。来季、他球団のユニホームを着る可能性がある右腕に対し、オリックスの瀬戸山隆三球団本部長は「元に戻ることを考えて、オリックスとして全力でやらせてもらう」と全面サポートを約束。球団トレーナーも親身になって考えてくれたことなどに、金子も恩義を感じている。もともと、オリックスへの愛着は強く、FA宣言することについてもかなり悩んでいただけに、残留は自然の流れともいえる。

 金子は近日中に右肘の手術を受ける。争奪戦には阪神、中日、楽天など複数球団が乗り出しているが、移籍交渉は代理人に任せ、金子はリハビリに専念する意向だ。最終決断は、全球団のオファーが出そろってからになるが、右肘手術の影響で他球団も慎重になり、条件面の見直しも検討している。オリックスは3年以上の複数年契約で、年俸は出来高を含めて最大で5億円に迫る好条件を提示しているもよう。これを大幅に上回らない限り、移籍の可能性は極めて低いとみられる。

 金子本人は「決まったらお話しします」と今後は沈黙を貫く意向だが、心は固まりつつある。

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