菅野「やっと倒せた」 “伯父さん”原監督にゴルフ初勝利

[ 2014年11月29日 05:30 ]

紅葉をバックにティーショットを放つ菅野。77の好スコアをマークした

 セ・リーグのMVP右腕はゴルフも凄かった。巨人の菅野が神奈川県内のゴルフ場で行われた納会ゴルフに参加。77(パー72)でホールアウト後、「絶不調です」とうつむいたが、一組前に回った原監督のスコアが78と聞くと、表情は一変した。

 「勝った。やっと倒すことができました。初めてですよ」。前半9ホールでついた5打差を後半9ホールで逆転し、会心の笑みをこぼした。

 原監督の腕前は球界No・1と言われ、現役引退後にはシニアプロを本気で目指したこともある。菅野も小学3年時からゴルフを始め、伯父でもある原監督とも入団前から一緒にラウンドしてきた。東海大時代には72のベストスコアを叩き出しているが、原監督のベストスコアは何と66。初黒星を喫しても「そうらしいね」と余裕の笑みだった。

 軽く受け流されても勝った事実に変わりはない。菅野を指名し、同組で回った白石興二郎オーナーも300ヤードを超える飛距離に「とてもついていけないということが分かったよ。やっぱり飛ぶ」と驚く。底知れぬポテンシャルを身をもって知った同オーナーは本業でも大きなハードルを課し「田中君(ヤンキース)みたいに、20勝を超えて実績を挙げている投手もいる。ぜひ20勝投手として勝ち名乗りを上げられるように育ってほしい」。さらに投手最高の栄誉である沢村賞についても「手の届く距離にあるのではと思う」と続け、巨人では99年の上原(現レッドソックス)以来の「20勝&沢村賞」を託した。

 オーナーの言葉に「期待通りの働きをしないといけない。少しでも近づけるように頑張ります」と菅野は真顔になった。原監督にゴルフで初勝利した記念日は、大エースへの道のりを課された日ともなった。

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