楽天・星野SA、5年ぶり殿堂入り候補復帰 エキスパート表彰で

[ 2014年11月29日 05:30 ]

昨季、宿敵・巨人を下し監督として日本一に輝いた星野氏

 野球殿堂博物館は28日、来年の野球殿堂入りの競技者表彰候補者を発表した。プレーヤー表彰の候補者が23人、エキスパート表彰が19人の計42人。エキスパート表彰では、今季限りで楽天の監督を退任した星野仙一氏(67=現シニアアドバイザー)が5年ぶりに候補に復帰。プレーヤー表彰では、歴代8位の通算2480安打を記録した元中日の立浪和義氏(45)ら9人が新たに候補となった。殿堂入りの発表は来年1月23日に行われる。

 星野SAはエキスパート表彰の殿堂入り候補復帰に「そんな大それた事は考えてないよ。それに俺が決めるわけでもないからな」と苦笑いした。

 プレーヤー表彰では15年間の選考対象期間に殿堂入りを果たせず、07年にエキスパート表彰の候補に移った。楽天監督就任が決まった10年オフに現場復帰することで対象規定から外れ、退任した今回は5年ぶりの復帰。同表彰は監督なら退任後6カ月以上経過していることが規定となっているが、満65歳以上の場合は対象外となる。

 現役時代は闘志をむき出しにして投げ、通算146勝をマーク。監督としては中日、阪神、楽天の3球団でリーグ優勝を4度成し遂げ、昨年は「永遠のライバル」と公言する巨人を日本シリーズで下し、監督として初の日本一を達成した。「胸椎黄色じん帯骨化症」の手術を受けた影響もあり今季で31年間のユニホーム姿に別れを告げたが、球界に残した功績は大きい。本人は謙遜したものの、東日本大震災の被災地に希望のペナントをもたらした闘将が候補復帰で即殿堂入りする可能性もある。

 ▽野球殿堂 日本野球の発展に大きな貢献をした人物の功績を永久に称え、顕彰するため1959年に創設。競技者表彰は08年から現役引退後5年以上経過した人で候補入りしてから15年間が選考対象となるプレーヤー表彰と、現役以外の監督やコーチ、または選手引退後21年以上経過した人が対象となるエキスパート表彰に二分された。プレーヤーは野球報道経験15年以上の新聞・通信、放送の記者(約300人)、エキスパートは競技者表彰で殿堂入りした野球人(約30人)と競技者表彰委員会幹事と野球報道経験30年以上の委員(約70人)が投票。いずれも有効投票数の75%以上の得票で選出。

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