大谷CS突破へ“三刀流”だ!投手、DH、外野も守る

[ 2014年10月9日 05:58 ]

紅白戦の4回に二塁打を放った大谷

 CSは「三刀流」だ。11日からクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでオリックスと対戦する日本ハムの栗山監督は8日、第1戦に先発することが決まっている大谷の起用法について言及。「翔平(大谷)はファーストステージは投手、ファイナルステージは野手だけ。その場合は守る可能性もゼロではない」と、ファイナルSに進出した場合は外野での起用を示唆した。

 今季は投手としてのコンディションを優先しており、野手で出場する時は原則DHか代打。外野での出場はわずか8試合で昨季の54試合から激減した。だが、指揮官は2年ぶりとなる短期決戦について「とにかく攻めまくる」と宣言。大谷を外野で使うことでDHには稲葉やミランダを据え、より攻撃的な打線を組むことが可能となる。

 また、投手として公式戦最速の162キロをマークした大谷の強肩も相手にとっては脅威となる。右翼に入ることで、リーグ2位タイの7補殺を記録した左翼・中田、広い守備範囲を誇る中堅・陽岱鋼(ヨウダイカン)とともに、鉄壁の外野陣が完成する。守備と攻撃の両面を一気に強化することが狙いだ。

 大谷はこの日、札幌ドームで行われた5イニングの紅白戦に「6番・DH」で出場。風邪による発熱で野手出場を回避していたため、9月26日のロッテ戦(QVCマリン)以来の打撃となったが、3打数1安打で第2打席では矢貫から左中間へ痛烈な適時二塁打を放った。「安打を打ったからではないけど打席に立って投手の球を見られたことが良かった」と、打者としての感覚を確認した。

 投げて打って、そして守る――。3位から下克上での日本一へ、大谷がキーマンとなる。

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2014年10月9日のニュース