藤浪 クセ見抜かれた?3盗塁許す「修正しないと」

[ 2014年3月9日 07:28 ]

<神・日>5回1死一塁、藤浪は中田を遊ゴロに仕留める

オープン戦 阪神5―6日本ハム

(3月8日 甲子園)
 大谷に投げ負けたことが悔しいわけではない。「ずるずると良くない投球を続けてしまった」。オープン戦初登板となった阪神・藤浪は5回101球の投球内容をそう総括した。

 課題が浮き彫りになった。初、2回は最速153キロの直球を軸に4奪三振などで上々の滑り出しだった。だが、苦手の左打者に打ち込まれる。昨季は右打者との対戦打率が・194に対し、左打者は・283。この日も9安打中、実に8本が左打者。「しっかり左(打者)のインコースに投げきれなかった。外の甘いコースをレフト前にちょんと当てられてしまった」と振り返った。

 さらに計7度も足攻を企てられ、3盗塁(盗塁死1、打者ファウル3)を許すなど、走者を背負っての投球にも苦心した。「シーズンでやられたらかなりの問題。癖を見つけて修正しないと」と危機感も口にした。

 ただ、「らしさ」もみせた。日本ハム4番・中田に対しては1、2打席ともカットボールで空振り三振。3打席目も詰まらせての遊ゴロで、母校・大阪桐蔭の大先輩である中田に「昨年(の交流戦)よりもまとまっていた。ボールも切れていたし、腕もしっかりと振れていた。完敗です」と言わしめた。

 同学年の大谷とのプロ初の投げ合い。ただ、藤浪の眼中に相手の姿はなかった。「ファンの方は喜んでくれたんじゃないですか。(大谷は)カーブが多かったなと思いました。印象はそれくらいですね」。高校時代、甲子園で藤浪が9勝で優勝投手、大谷は0勝。プロ1年目の昨季は藤浪が10勝、大谷は3勝。投手としては実績が違う、格が違う。そんな強烈なプライドがのぞいた。

 開幕まで残る登板は2度か。「反省すべきことが見つかったのが収穫」と強気に立て直しを誓った。

 ▼阪神・中西投手コーチ(3盗塁を許した藤浪に)クイック投法の速さは問題ない。(盗塁を企てられなかった)4、5回はフォームを変えた。

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