マートン開幕4番も ゴメス不在なら“頼りになる”助っ人起用へ

[ 2014年3月9日 06:04 ]

<神・日>6回1死一、三塁、マートンが右前適時打を放つ

オープン戦 阪神5―6日本ハム

(3月8日 甲子園)
 オープン戦とはいえ、白星が遠い。阪神はこの日も1点及ばず開幕から5連敗となった。ただ、前日までとは違う。貧打にあえいでいた猛虎打線に、光を与えたのは、頼れる助っ人マートンだ。

 「(開幕戦)28日に向けて結果が出たのは良かった。真っすぐを待っていて、変化球を打てたのは良かったね。内容のあるいい打席だった」

 寒さに耐えていたスタンドが沸いたのは、1―5で迎えた6回1死一、三塁だった。日本ハムの2番手クロッタが投じた外角への変化球をジャストミート。1ボール2ストライクと追い込まれながら、イメージ通りの打撃を貫き、らしさ満点の右前適時打。2月23日、中日とのオープン戦(北谷)の4回に新井良が放った中前適時打以来、実にチーム38イニングぶりのタイムリーを記録した。

 開幕4番を期待されるゴメスは、いまだ実戦出場のメドが立っていない。試合後、最悪の事態の対処法を問われた和田監督は「ゴメスも一日も早く実戦に入ってこないといけないけど、何かあったときは、そこら辺が4番を打つ可能性がある」と、マートンを4番に据える可能性を示した。

 実際、主力が出そろった4日のソフトバンク戦からこの日まで4試合連続でマートンが4番。2回にも中前打を放っており、上昇の気配を見せつつある。昨年も111試合で4番を務めており、経験は豊富。あくまで緊急措置ではあるが「一塁・新井」でも優良助っ人が「4番」で起用されることが濃厚だ。
 
 ≪34年ぶり2度目ワースト≫阪神は日本ハムに敗れ、これでオープン戦開幕から6戦勝ちなしの5敗1分け。5連敗は09年の1分けを挟む8連敗以来だが、初戦からは50年の2リーグ制以降、80年の2分けを挟む5連敗に並ぶ34年ぶり2度目のワースト。なお80年は米国キャンプで大洋、ヤクルトと“海外オープン戦”6試合(3勝2敗1分け)を行っており、帰国後初戦からの連敗記録。

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2014年3月9日のニュース