マー君 開幕11連勝も…星野監督「斉藤和巳までいかないとな」

[ 2013年7月3日 06:00 ]

<楽・ロ>3回、二塁に走者を背負いギヤチェンジする田中

パ・リーグ 楽天7-0ロッテ

(7月2日 Kスタ宮城)
 どこまでピンチに強いんだ。楽天の田中将大投手(24)が2日、ロッテとの首位攻防戦で8回を投げ、9安打を浴びながら無失点。開幕からの連勝を11に伸ばし、2年越しの15連勝をマークした。さらに、31イニング連続無失点で球団新記録を達成。首位を相手にエースの役割を全うし、防御率1・35として、勝ち星、勝率と合わせてリーグ3冠となった。チームも3連勝で今季最多の貯金9とし、1ゲーム差に詰め寄った。

 マウンドで自らに言い聞かせるように何かをつぶやいた。絶対に制球ミスはしない。田中は「最近は物忘れが激しい」と振り返るほど、集中していた。3回2死一、三塁。選択した勝負球は宝刀スプリット。きっちり、内角低めに制球して今江を二ゴロに仕留めた。

 「(連続イニング無失点の)記録のことは(前日に報道陣から言われて)分かっていました。ピンチでは丁寧に両サイドに投げることを意識してます」

 ロッテ打線は走者を出した際にスプリットやスライダーなど低めに来る変化球を見極めることで、甘いコースで勝負させようとした。しかし、田中は、その上を行った。3回の好機でフルカウントまで粘った今江も「直球かスプリットかを見極めなければいけないけど、追い込まれると見極めるのは難しいです」と完全に脱帽。同じ3回に凡退した荻野貴、井口もストライクゾーンから低めに落ちるスプリットに手を出して打ち損じた。

 8回で9安打を浴びながら無失点。今季を象徴する投球で無傷の11連勝を飾り、連続イニング無失点も「31」まで伸ばした。3回は先頭の岡田に一塁強襲の二塁打を浴びたが、そこから制球ミスはなし。今季は満塁で12打数無安打に抑えるなど、ピンチで無類の強さを発揮している。この日満塁にこそしなかったが、得点圏に走者を置いた場面では、首位を走るロッテ打線を相手に9打数1安打に抑えた。走者なしでの被打率は・229だが、得点圏では・172まで下がっていく。

 好調の要因の一つがフォームの安定。といっても一定しているわけではない。「細かい動きも含めると、自分でもフォームが何種類あるか分からない。今年も試合中に投げ方を変えている」と田中。ただ、腰痛を抱えながらフォームを試行錯誤していた昨季とは違い、コンディションも好調な今季は、余裕を持って、よりよいものを選択できるという。ピンチでは100%の力を打者に向けられる理由でもある。

 開幕11連勝は「マサカリ投法」として有名なロッテ・村田兆治に並んだ。勝利数、勝率、防御率でも3冠。それでも、星野監督は「(開幕連勝記録が村田)兆治と一緒ではまだダメだ。(プロ野球記録の開幕15連勝した)斉藤和巳まで行かないとな」とエースに連勝記録の更新を厳命した。

 首位・ロッテとは1ゲーム差。3日にも首位に並ぶ。「僕は投げることはできないので応援します」と田中。投げれば勝つ。絶対的なエースがいるチームは強い。

 ≪パでは斉藤(ダ)以来8年ぶり≫田中(楽)が無傷の11勝目。開幕11連勝以上は09年川井(中)以来14人目(16度目)。パでは05年斉藤(ダ)以来8年ぶり7人目(8度目)になった。この日は8回を無失点に抑え、6月9日巨人戦の初回からは31イニング連続無失点。昨年8~9月の26イニングを上回る自身最長で、06年福盛の27回2/3を抜く球団新記録を達成した。これで、防御率は1.35になり、菊池(西)の1.39を抜いてパの1位に浮上。勝利、勝率を合わせて3部門でリーグトップに立った。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2013年7月3日のニュース