菅野 初甲子園はプロ最短交代 3盗塁許し原監督が断

[ 2013年7月3日 06:00 ]

<神・巨>2回2死二塁、能見(左)に適時二塁打を打たれる菅野

セ・リーグ 巨人3-2阪神

(7月2日 甲子園)
 ベンチから歩み出す原監督の姿を見て、巨人・菅野は交代を悟った。1―2の6回2死一塁。鳥谷の3球目に西岡に二盗を許した直後だった。

 プロ最短の5回2/3、しかも、打者との対戦の途中での降板は初めてだった。自身へのいらだちは長かった試合後も続いていた。

 「見ての通りです。何もないです。走られてはいけないところで走られてしまった。あとはフォアボールもですね」

 四球と盗塁で手痛い失点を喫したのは3回だった。先頭の鳥谷に四球。直後のマートンの初球に二盗を決められ、2点目を失うきっかけになった。「(交代の理由は)かなりの材料があった。勝負は厳しいもの。同じようなプレーをやられているようでは駄目ですね」と原監督。自己ワーストの3盗塁を許し、投球時の癖を盗まれている可能性もある。2回には2死二塁から投手の能見に先制の右中間二塁打を浴びた。自己ワーストタイの4四球。2失点だったが、反省は数多く残った。

 東海大相模2年だった06年、チームはセンバツ出場も自身は右肩痛でベンチ入りから外れた。3年の時も春夏ともに出場なし。甲子園で登板予定だった3月10日のオープン戦は雨天中止だった。人生初めての甲子園のマウンド、初めての伝統の一戦。しかし、原監督は「若武者として次に生かす。こういう舞台で力を出すのがプロの力」と次回に期待した。

 初めての甲子園はほろ苦かった。「厳しい投球でしたが、いい経験になりました」。成長への糧とし、次に生かす。

続きを表示

この記事のフォト

2013年7月3日のニュース