バレ 単独トップ26号 バースデー弾で最大10本差ついに逆転

[ 2013年7月3日 06:00 ]

<D・ヤ>8回1死一塁、左中間2ランを放ち、飯田コーチ(左)に迎えられるヤクルト・バレンティン

セ・リーグ ヤクルト5-0DeNA

(7月2日 平塚)
 豪快な29歳のバースデー弾だった。8回1死一塁。ヤクルトのバレンティンは三嶋が投じた初球、内角低めの140キロ直球を捉え、軽々と左中間に運んだ。ダメ押しの26号2ラン。ブランコの目の前でついに抜き去り、リーグ単独トップに立った。

 「試合前に冗談で打ちたいと言っていたが、実際に初めて誕生日に打てて、自分で自分を祝うことができた。何よりチームも勝って最高だよ」

 初回の第1打席に見逃し三振。内角の直球だった。「1打席目が頭にあった。自分でもその球が来たら打とうと思っていた。うまく反応ができた」という狙い打ち。試合前、小川監督と誕生日の話題になった際は、指揮官に「逆にホームランをプレゼントします」と宣言。有言実行の一発に指揮官も「本当に打ったね」と驚きの表情だ。

 ブランコには最大10本差付けられていたが、ついに逆転。3年連続の本塁打王に向け「この時点でトップになれたのはうれしいが、シーズンは半分残っている。順位を上げていくために打ちたいね」とさらなる活躍を誓った。

 ▼ヤクルト・ミレッジ(3回と5回に2打席連発)1本目は前回の三嶋との対戦の時と同じスライダーを、同じイメージで打つことができた。(2本目は)2ボールだし、勝負してくると思って積極的に狙っていった。

 ≪3年連続キングなるか≫バレンティン(ヤ)がセの本塁打王争い単独トップの26号。4月24日時点では2本と少なくブランコ(D)の12本と10本差。過去、10本差以上を逆転しての本塁打王は72年長池(阪急)の15本差を筆頭に10人いるが、ヤクルトではおらず獲得すれば初めてになる。また、バレンティンは来日1年目の11年から2年連続31本で本塁打王。外国人の3年連続キングはデストラーデ(西)が来日2年目の90~92年に記録したのがあるだけ。バレンティンが手にすれば史上2人目、来日1年目からでは初となるがどうか。

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2013年7月3日のニュース