スタンぶち壊し4回6失点KO…阪神 1日で首位陥落

[ 2013年6月4日 06:00 ]

<ソ・神>4回、本多の打球をエラーする阪神・スタンリッジ

交流戦 阪神0-12ソフトバンク

(6月3日 ヤフオクD)
 ド派手に散って、わずか1日で首位から陥落した。阪神は4日のソフトバンク戦に0―12の大敗。今季2度目の2ケタ失点、8度目の完封負け…。投打でまったく見せ場がなく、和田豊監督(50)もさい配の振るいようがなかった。巨人が勝ったために、入れ替わって再び追う立場になった。

 「一日天下」だった。409日ぶりの首位に返り咲いた猛虎に、前日の勢いはない。ソフトバンク打線の前に投手陣がなすすべなく打ち崩され、今季2度目となる2ケタ失点。あっさりと巨人に首位の座を明け渡した。

 「(4回のスタンリッジは)一、三塁になって1点、2点はいいんだけどな。1点を惜しがって6点取られてしまったみたいな感じ。(鶴も4点を失い)2番手で踏ん張れないと、こういうゲームになってしまう」

 一方的な試合展開に、采配の振りようがなかった和田監督。試合後のコメントも振るわなかった。先発・スタンリッジが4回に捕まった。先頭・本多の投ゴロをジャッグル。自らのミスが、悲劇の序章だった。無死の走者を背負うと、中前打、四球で無死満塁のピンチを招いた。そこから4者連続適時打を浴び、6失点。「走者を出してから決めるべきところを決められなかった」。古巣相手になすすべなく、崩れた。

 2番手の鶴も5回1死二塁から4者連続二塁打を浴びて4失点。3番手・玉置も6回1死一塁から内川に2ランを浴びた。中盤3イニングで大量12失点。ベンチの士気も、高まりようがなかった。

 投手陣だけではない。頼みの打線も、初回1死三塁の先制機を逃すなど拙攻を繰り返す。「先に点を取ってやれば、スタンリッジも少しは違ったんだろうけどね」と指揮官。3、6回にも得点圏に走者を進めたが、一矢むくいることすらできない。相手とはあまりにも対照的な、淡泊な攻撃に終始。首位を獲った前日の盛り上がったムードはどこにもなかった。

 とはいえ、敗戦をいつまでも引きずっているわけにはいかない。TGのマッチレースはまだ始まったばかり。4日は移動日で、また1日たてば、気持ちはすっかり切り替わっているはずだ。

 ▼阪神・中西投手コーチ (先発・スタンリッジについて)ランナーを背負ってから緩急が無くなる。スライダーもカーブも速いし単調になる。1点で辛抱できるようにしてほしいな。

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2013年6月4日のニュース