藤浪 球宴ファン投票中間発表1位 セ高卒新人投手初の快挙へ前進

[ 2013年6月4日 06:00 ]

練習中に笑顔を見せる阪神・藤浪。球宴の第1回ファン投票中間発表でトップの1万2325票を集めた

 マツダオールスターゲーム2013(7月19日・札幌ドーム、20日・神宮、22日・いわきグリーンスタジアム)のファン投票の中間発表が3日に始まり、セ・リーグの投手で阪神の新人右腕、藤浪晋太郎投手(19)が1位となった。また、「二刀流ルーキー」の日本ハム・大谷翔平投手(18)は投手で8位、野手で4位だった。球団別ではセ・リーグで阪神が3部門、パ・リーグでは楽天が4部門で1位。両リーグ最多得票はセ・リーグ二塁手の阪神・西岡剛内野手(28)で2万6086票を集めた。中間発表は土、日曜日を除く17日まで行われ、最終結果は24日に発表される。

 夢の舞台へ、一歩前進だ。阪神・藤浪がセの投手部門でトップの1万2325票を集めた。ただ、ここまで4勝の新人右腕の表情には戸惑いも見え隠れした。

 「実力に比例していない結果と思いますが、それだけ多くのファンの方が自分に投票していただいたのは、ありがたいことだと思います」

 今春のWBCで侍ジャパンのエースだった広島・前田健を抑えての堂々の1位。それだけ、ファンは藤浪が球宴のマウンドに立つことを待ち望んでいる。ファンだけではない。この日はソフトバンク・王貞治会長が、試合前の練習後に三塁側の阪神ベンチを訪れた。お目当ては藤浪。前日も投球を見て「いい投手。ハートがいい」と絶賛していた王会長は、握手を求め「ナイスピッチ。背が高いね」と笑顔で話しかけた。

 高卒新人投手がファン投票で球宴出場となれば、07年の楽天・田中以来6年ぶり6人目、セ・リーグでは史上初の快挙となる。藤浪は夢の舞台について「真剣勝負でもあり、お祭り的な要素もあると思う。球宴といえば、藤川球児さん(カブス)が全球ストレート勝負していたのが印象に残っています」。一流のプレーヤーが一堂に会する球宴。一流は一流を知る、との言葉通り、「凄く勉強になると思うので、いろんな方にお話を聞けたら」と意欲的に話した。

 ▼阪神・西岡 ファン投票で選ばれるということは、野球選手にとってこれ以上うれしいことはない。これからもっともっと活躍して、票を入れてもらえるようにしたい。

続きを表示

2013年6月4日のニュース