王さん「五輪復活が最優先」 野球とソフト統合団体設立

[ 2013年4月15日 06:00 ]

IBAF定時総会で、野球競技の五輪復活などについてスピーチしたソフトバンク・王会長

 国際野球連盟(IBAF)と国際ソフトボール連盟(ISF)は14日、2020年夏季五輪での実施競技復帰を目指し、両競技団体を統合する「世界野球ソフトボール連盟(WBSC)」を設立したと発表した。共同会長となるIBAFのフラッカリ会長とISFのポーター会長が東京都内で規約に調印し、新しいロゴを発表した。

 発表にはプロ野球の加藤良三コミッショナー、ソフトバンクの王貞治球団会長、女子ソフトボールの上野由岐子投手らが同席。ポーター会長は「ソフトボールに合わせるため、野球の7回制も考えている。テレビで放映しやすくなる」と試合時間短縮のため野球を7回制とする方針で、5月下旬のIOC理事会で復帰をアピールする切り札にする考え。また、競技の運営方法については同一球場で先に野球を6日間実施し、マウンドを撤去した後にソフトボールを6日間行う計画という。

 20年夏季五輪の実施競技については、既に27競技が確定しており、WBSCは9月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で決定する最後の1枠をレスリングなど7競技と争う。

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長 私を育ててくれた野球を世界に普及し、発展させるには五輪での復活が最優先。プロアマ問わず、野球とソフトに関わる全ての人が心を一つにして立ち向かえば、必ず成し遂げられると確信している。

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2013年4月15日のニュース