グリエル空砲も トッププロ参加の侍から初得点

[ 2012年11月19日 06:00 ]

<キューバ・日本>8回2死、涌井からソロ本塁打を放つグリエル

侍ジャパンマッチ2012 キューバ代表1―3日本代表

(11月18日 札幌D)
 キューバ代表はグリエルが8回に左翼席に運んだソロで零敗は免れた。09年WBCからトッププロ参加の「侍ジャパン」に対し4試合35イニング目で初めて奪った得点だった。

 18歳の03年から代表。「キューバの至宝」と呼ばれたオマール・リナレス(元中日)を後継する背番号10の3番サード。いまは主将も務める。「日本とはいいレベルで競っていける。そういう戦いだった。日本の投手の攻め方を学べた。WBC本番まで技を磨き、戻ってくる」。確かに調整不足だった。国内リーグは今月25日の開幕。逆に来春3月はシーズンまっただ中での対戦となる。

 メサ監督は「非常にいいゲームができた。興味深い遠征だった」と不敵に笑った。投手9人、野手全員を動員。選手にハッパをかけ続けた監督の勝利への執念が見える。

 日本を上回る9安打を放ったが7残塁。得点圏で7打数無安打だった。「走者を本塁に還せなかった課題がある。その点を鍛えていきたい」。情熱家の指揮官は静かに語った。連敗の悔しさもリベンジの反骨心も胸に秘めた。 

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2012年11月19日のニュース