相手は巨人!中田「自分の一発で勝てるような試合があれば最高」

[ 2012年10月23日 06:00 ]

稲葉(右)と談笑する日本ハム・中田

 待つこと3日。日本一を争う相手は巨人に決まった。札幌ドームで日本シリーズに向けて練習を再開した日本ハム・栗山監督は口元を引き締めた。

 「もともと強かったジャイアンツが土壇場からひっくり返して勝ち上がったということで実力に勢いが加わり、あらためて心して挑まなければならないと感じています。怖いなんてもんじゃない。もう一回気持ちを立て直さないと」

 ナインも同じ思いだ。梨田昌孝監督がチームを率いた09年の原巨人との日本シリーズでは2勝4敗で敗退。雪辱への思いは強いが、当時まだプロ2年目だった中田は武者震いした。

 「自分の一発で勝てるような試合があれば最高だね。そのために練習をしてきている。そういう試合があればいい」

 今季レギュラーシーズン全144試合で4番を務めてきた。自らのバットがチームの勝敗を左右することは痛いほど肌で感じてきた。ましてや短期決戦。チームに勢いを呼び込むのが4番の一打。それがアーチであれば最高の流れを呼ぶことは十分に理解している。

 それだけの自信もある。「普通に考えれば(巨人は)怖いよね。内海さんとかピッチャーはいいし、打線も一発を打てる人が多い。凄いと思うよ」と話したが、中田は今季、巨人との交流戦計4試合で16打数7安打、打率・438の3打点。5月28日の東京ドームではホールトンから2ランを放った。昨季も内海から本塁打を放つなど相性は悪くない。

 巨人の4番・阿部について「実績もあるし経験が違うから」と意識しないことを強調した。だが、左打者にかかわらず、シーズン中もユーチューブで阿部の打撃フォームを繰り返し見て参考にしてきた。同じ4番として、その存在に一歩でも近づくことは目標でもある。栗山監督も「鳥肌が立つような試合で翔にホームランを打たせてあげたい。あいつの一発で勝つ、みたいなね」と期待した。

 「楽しみながらフルスイングできれば、おのずと結果も付いてくると思う」。頂上決戦まであと4日。中田はもう臨戦態勢に入っている。

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2012年10月23日のニュース