京都、兵庫が勝つ 首位・大阪連敗で混戦ムード

[ 2012年10月13日 19:20 ]

5回1失点で7勝目をあげた京都・宮原

 日本女子プロ野球リーグは13日、ベイコム野球場で後期の2試合を行い、第1試合は京都アストドリームスが大阪ブレイビーハニーズを5-1で、第2試合は兵庫スイングスマイリーズが大阪ブレイビーハニーズを7-4で下した。首位・大阪の連敗で1位から3位までが1ゲーム差となり、優勝の行方は混とんとしてきた。

【日程と結果 勝敗表】

 第1試合は、京都の打線がつながりを見せ3連勝。首位大阪との差を1ゲームに縮めた。初回、京都は先頭の河本が四球で歩くと、犠打で二塁へ。続く3番三浦の右翼線二塁打で一気に先制ホームを踏んだ。なおも打撃妨害と安打で満塁とすると、押し出し四球でこの回計2点を入れた。

 1点リードで迎えた6回には、6番中平の右中間三塁打の後、7番宮原の左前適時打で1点を追加。最終回にも京都は4番川端の中前打、5番大倉の右翼線三塁打でダメ押し点を奪うと、ワイルドピッチでさらに加点した。

 投げては先発宮原が、5回を1失点の好投で自身9月17日以来の勝利を手にした。一方の大阪は、6回3失点の先発小西を打線が援護出来ず、連勝は「5」でストップした。

 続く第2試合は、兵庫が大逆転劇で首位の大阪に勝利。連敗を「7」でストップした。2回に大阪に2点を先制されると、4回にも中押しとなる1点を奪われるなど、流れは完全に大阪ペースだった。

 兵庫は6回1死から3番田中が左中間二塁打で出塁すると、続く4番中村の右中間三塁打で1点を返した。5番岩谷の左犠飛で中村が生還。なおも2死走者なしから四球と安打で一、三塁の好機を作ると、8番江嶋の右前適時打で同点にした。続く走者一、二塁からは代打・奥田の左翼線適時二塁打で逆転に成功。7回にも3番田中から4連打でダメ押しの3点を追加した。

 投げては、4失点ながら完投した先発大田が今季8勝目を挙げ、トップにあと1勝差に迫った。最後に逆転された大阪は連敗を喫し、1位から3位までが1ゲーム差に縮まるなど、優勝争いの行方は全く見えなくなった。

 ▼京都・宮原臣佳 前回も前々回も大阪に1点差で負けて、非常に悔しい思いをしたので、何としても勝ちたいという強い気持ちで臨みました。絶対打たせるものかという強い気持ちで投げたので、それが勝ちにつながったんじゃないかなと思います。

 ▼兵庫・奥田実里 自分が連敗を止めてやるという気持ちで打ちました。思い切り振りました。長いトンネルでしたが、全員が気持ちを一つにした結果だと思います。

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