“CS男”4戦無敗の憲伸 第1戦先発へ「存在感を」

[ 2012年10月13日 06:00 ]

投内連係でダッシュをする中日・川上

セ・リーグCSファーストS第1戦 中日―ヤクルト

(10月13日 ナゴヤD)
 中日の先陣は元エースが務める。経験、実績、存在感。エース吉見が離脱した今、そのどれをとっても、川上ほど大役にふさわしい男はいない。

 「シーズンは基本的にチームに貢献できなかったから、できればこういうところで存在感を見せたい。その半面、失敗したくないという気持ちも普段より強い」

 今季は腰の負傷もありわずか7試合の登板(3勝1敗)に終わった。ただ、ここぞの試合での勝負強さは健在だ。07、08年のCSでは4戦で3勝無敗。特にファーストS(当時第1S)は2年連続で初戦を任され、いずれも7回無失点で勝ち投手となっている。「あまり記憶にない。とにかく僕らはファーストSをどんな形でも勝つ。2位で出場したという、その差を出したい」と静かに話した。

 CSで初めて指揮を執る高木監督は「先は考えない。ローテがどうとかそんな余裕はない。2つ勝つために投手は総動員する」と断言。強力リリーフ陣を誇るだけに、早めの継投も辞さない覚悟だ。「点はそんなに取れないから、まず投手が点をやらない。その中で3点取るのがいいところじゃないですか」と3点勝負を予想した。

 2勝した方が勝つ超短期決戦は、先取点が試合の行方を大きく左右する。まずは37歳のベテランが、老かいな投球術でヤクルト打線を翻弄(ほんろう)する。

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2012年10月13日のニュース