巨人を倒すならここしかない?中日 短期決戦のCSは有利な舞台

[ 2012年9月11日 11:31 ]

 巨人の独走を許し、中日のリーグ3連覇は難しくなった。それでも今季はここまで過去2シーズンを上回る勝率を残している。総得点で巨人に100点以上の大差をつけられながらも単独2位はほぼ確定。07年にクライマックスシリーズ(CS)が導入されてから常に上位を譲らない中日の戦いぶりを探った。

 中日は4日の広島戦でブランコの満塁本塁打など14安打を集め、10―2と大勝。中日の2桁得点は10年9月14日の同じ広島戦(○10―1)以来、2年ぶりのことだった。昨季は2桁得点0で優勝。2リーグ制後、シーズンを通じ10点以上を挙げた試合が0で優勝したのは中日が初めてだった。

 統一球が導入された11年以降の12球団の2桁得点試合を見ても中日は1試合で最少。次いで少ないロッテが5試合、最多の西武は14試合もあるのだから極端だ。それでも安定した成績を残せるのは、持ち前の試合巧者ぶりにありそう。

 そこで今季セ各球団の得点別と1点差試合の勝敗表を作ってみた。中日は得点が4点以下の試合に46勝44敗11分け(勝率・511)。セで4点以下の試合に勝ち越しているのは中日だけ。少ない得点で白星を拾う、したたかさがある。さらに1点差試合は23勝12敗、勝率・657と接戦でもリーグ最高勝率。そのため今季のシーズン勝率は2位ながら・582となっており、リーグ制覇した10、11年(ともに・560)より高い。

 セでは07年からクライマックスシリーズを採用。通算33試合を行い2桁得点を挙げたのは08年巨人の1度しかない。昨季は合計8試合で1点差試合は半数の4試合あり、勝利チームの1試合平均得点は3・3と少ない。レギュラーシーズンからロースコア慣れしている中日にとって、短期決戦は有利な舞台といえそうだ。

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2012年9月11日のニュース