楽天 後半戦初勝利!先発全員で球団タイ20安打

[ 2012年8月9日 06:00 ]

<楽・オ>Kスタ宮城で初勝利の美馬(左)と4安打の聖沢はお立ち台で「バーン」

パ・リーグ 楽天14-1オリックス

(8月8日 Kスタ宮城)
 積もり積もったうっ憤を晴らした。楽天が先発全員安打で球団タイ記録の20安打。14得点も今季最多だ。連敗を8で止め、ようやく後半戦初勝利を挙げた星野監督は「美馬の出来を考えると取りすぎるぐらい取ってくれた。(聖沢)諒の3点目が効いた」と今季2度目の4安打を放った1番打者を称えた。

 打線爆発のキーワードは「井川対策」と「遊び心」だった。米球界から今季途中にオリックスへ入団した井川には2戦2敗。15イニングで1点しか取れていなかった。高めの直球と低めのチェンジアップを軸とする左腕に対し、「高低でやられていたから各自が打てる高さをしっかり絞っていった」と大久保打撃コーチ。初回のフェルナンデスの先制二塁打は高めのボール球だった。球種ではなく、ゾーンを絞り、10安打8得点でKOした。

  聖沢の2安打も効いた。初回に中前打で先制の本塁を踏み、1点リードの2回2死一、二塁でも左中間へ2点適時三塁打。「連敗中に自分で決める気持ちが強すぎたので8割の一生懸命、2割の遊びで打った。バット(のヘッド)が返らず、逆方向に打てたのはその2割がバットコントロールしてくれた」と話した。

 東北三大祭りの「仙台七夕まつり」はこの日が最終日。祭りの余韻が残るお立ち台で、聖沢は「パ・リーグはだんご状態が続いている。どこが最下位になるか首位になるか分からない。目の前の一戦一戦をしっかり勝ちたい」と逆襲を宣言した。 

 ▼楽天・美馬(7回無死まで無安打の快投。1カ月半ぶりの6勝目)調子は悪かったけど丁寧に投げた。本塁打をいつも打たれているので次は気をつけたい。

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2012年8月9日のニュース