ラミレス 日米2000安打は通過点 名球会そして…

[ 2012年7月6日 06:00 ]

<D・巨>5回2死、DeNA・ラミレスは二塁打を打ち日米通算で2000本安打を達成

セ・リーグ DeNA3-6巨人

(7月5日 横浜)
 DeNA・ラミレスは軽くガッツポーズしただけだった。2点を追う5回2死、外角の143キロ直球を右中間二塁打。4回の右前打に続く一打で日米通算2000安打に到達したが、花束贈呈などのセレモニーが一切なかったのは、ラミレスなりのこだわりがあったからだ。

 「一つの記録を達成できたのはうれしいけど、日米通算は意識しない。日本だけで2000安打を打ちたいし、その時にみんなと喜べればいい」

 メジャー通算86安打を合わせた記録には興味はない。名球会入りの条件も、同会事務局は「日本でプロのキャリアをスタートさせた選手の通算記録」としており、外国人登録選手は「日本1年目からの成績」と説明。つまり、名球会入りには日本で2000安打が必要なのだ。日本球界での通算2000安打まであと86安打で今季は残り76試合。1試合1安打以上のペースが要求されるが、ラミレスは「後半戦は毎年、調子が上がる。達成できる可能性はある」と今季中の到達を見据える。「誰もやってない記録を達成したい。ただ、そこがゴールじゃない。将来の監督まで見据えている」という主砲が、外国人選手初の日本2000安打へ着実に一本一本積み重ねていく。

 ≪史上5人目≫ラミレスが巨人戦の5回に右中間二塁打を放ち、日米通算2000安打を達成した。内訳は大リーグ3年間で86本、日本12年間で1914本。初安打はインディアンス所属時の98年9月21日ヤンキース戦でペティットから。ラミレスのように大リーグでプレーした後、日本で通算2000安打に達したのはアルー(太平洋)、ホワイト(巨)、クロマティ(巨)、パリッシュ(神)に次いで5人目。日本で1000安打以上はラミレスだけ。

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2012年7月6日のニュース