今度はミレッジ 前日バレの3発に負けじと2発4打点

[ 2012年7月6日 06:00 ]

<ヤ・中>3回2死一塁 ヤクルトのミレッジは左越え逆転2ランを放ちベンチ前でバレンティンと敬礼

セ・リーグ ヤクルト12-3中日

(7月5日 神宮)
 今やおなじみとなった、ベンチ前での2人の敬礼ポーズ。。ヤクルトの今夜の主役はミレッジだった。3回2死一塁。雄太の初球、140キロ直球を左翼上段に叩き込んだ。

 「来日して一番の当たり」。8回無死一塁でも左翼へ10号2ラン。前日3本塁打のバレンティンに負けじと、来日初の1試合2発&4安打4打点に「ココ(バレンティン)は理想のチームメート。打撃論でお互い気付かない点を指摘して、刺激し合ってるよ」と白い歯を見せた。

 米通算33本塁打。放送禁止用語連発のCDを出すなど問題児とされたが、実は研究熱心な優良助っ人だ。当初は内角直球に力負けする場面が目立ち、6月中旬まで打率は2割5分台。そこで、交流戦明けにスクエアから左足を開くオープンスタンスに変更した。内角球への対応。2本塁打はいずれもその内角球を巧みにさばいたものだった。ここ10試合で45打数21安打の打率・466。通算でもリーグ3位の打率・287まで上昇。「配球を読めた。打てないところが少なくなってきた」と鼻高々だった。

 ミレッジが導火線に火をつけ、先発野手全員安打の15安打12得点。3試合連続の2桁安打で、リーグ再開後2度目の3連勝だ。2試合連続2桁得点の打線は、交流戦明け10試合で73得点の猛打を誇る。貯金は5。2位・中日にも2・5ゲーム差とし「今は打線の状態が非常にいい。ただ、次の広島戦はマエケン(前田健)だから気を引き締めないと」と小川監督。バレ砲だけに依存していないツバメ打線の猛威は、しばらく収まりそうにない。 

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2012年7月6日のニュース