ダルVS黒田“雨の恵み”で25日に日本人対決実現!

[ 2012年4月24日 06:00 ]

日本時間25日に対戦するレンジャーズのダルビッシュ(左)とヤンキースの黒田

 日本人投手対決が早くも実現する!レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)と、ヤンキースの黒田博樹投手(37)が24日(日本時間25日)にアーリントンで行われる試合で投げ合うことが決まった。22日(同23日)のレッドソックス―ヤンキースが降雨中止となり、23日(同24日)に予定されていた黒田の先発がずれ込み、ダルビッシュの登板日と重なった。日本屈指の右腕同士がメジャーの舞台で火花を散らす。

 朗報は突然訪れた。午後3時27分、レ軍とヤ軍の試合が降雨中止。これにより黒田の登板日が1日スライドされ、ダルビッシュとの日本人対決が決まった。実現させたヤ軍のジョー・ジラルディ監督は「とてもワクワクする。日本でどのくらい大きな試合になるか想像できない」と大興奮。試合開始が日本では午前9時5分と聞き「多くの人が仕事に遅れるだろう。休むかもね」と笑った。

 両投手が日本で対戦したことはない。ダルビッシュにとって相手はメジャー通算42勝の大先輩。ツイッターでは「あまりにも日本とアメリカ(のレベル)が一緒だと思ってる人が多い。そういう意味でも黒田さんは凄い」とつづっている。黒田は中止発表前に一足先にアーリントンへ。対戦を前に「(ダルビッシュから)いろんな話を聞いて参考にしたい」と会うことを楽しみにしていたが、まさか対決するとは思っていなかっただろう。

 25歳と37歳。一回り違う2人だが不思議な縁がある。ダルビッシュが日本ハムでプロ初登板初勝利したのが05年6月15日広島戦(札幌ドーム)。黒田は前日に先発していた。当時広島のエース。あれから7年。今回も1日違いだったが、雨のおかげでついに激突する。

 ダルビッシュはこの日ブルペンで37球を投げた。19日に強打のタイガース相手に6回1/31失点で2勝目。名門ヤ軍に対しても「小さい頃からメジャーの中継を見てはいないのであまり思い入れはない。ただタイガースに投げられたので怖さもそこまで感じていない」と自然体だ。本拠地2度目の登板。前回は初回に4点を失っただけに「今回はしっかりとした投球をしたい」と意気込んだ。

 日本投手の先発対決は、10年の黒田(当時ドジャース)と高橋(当時メッツ)以来7度目。2人の投げ合いは日本だけではなく、米国でも大きな注目を浴びるだろう。

 ≪過去6度は明確な決着≫日本人投手の先発対決は過去に6度あり、いずれも双方の投手に勝ち負け、どちらかが付く結果になっている。黒田はドジャース時代の10年7月22日に、メッツの高橋(現エンゼルス)と先発対決。広島時代も6度の先発対決で3勝0敗(高橋は0勝4敗)と圧倒していた1学年下の後輩左腕に対し、8回無失点と貫禄を見せて勝利投手に。試合後には高橋から「参りました」とメールを送られた。

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