1番はマートン?平野? 和田監督秘策アリ「ゆっくり考える」

[ 2012年4月24日 09:40 ]

 阪神・和田豊監督(49)がマット・マートン外野手(30)の1番起用に固執しない考えを示した。2連敗で迎えた22日のDeNA戦では6番から1番へ打順を変更。負の流れを断ち切って連敗脱出へつなげた一方、今後の継続起用については方針を保留した。24日は難敵の広島・前田健と激突。1、2番に平野、柴田の左打者を並べる従来編成で挑む可能性も持ち上がった。

 開幕以降、初めて踏み切った打線組み替えは連敗脱出という一発回答を引き出した。単純に考えれば、新打線継続が自然な見方だろう。意外にも和田監督は含みを持たせた。「まだ一日あるからね。ゆっくり考えて決めたい」。片岡打撃コーチも同調した。「まだ分からない。(22日のDeNA戦は)左投手だったから」

 確かに1番マートン、7番大和で打線を組んだ同戦は左腕ブランドンとの対戦で、金本の休養日という事情も絡んだ打線組み替えだった。24日の広島戦からは金本も出場予定。初戦が前田健なら2戦目以降も右腕戦が濃厚で、先発中堅も大和ではなく柴田を起用する可能性が高い。

 今春オープン戦では何種類にも及ぶ打順を試していて和田監督がよく口にする「引き出し」はまだまだ豊富だ。「両脇は変えているけど、(打線の)中心は変えていないから」。開幕からの20試合で唯一不動となっている3番鳥谷、4番新井以外は柔軟に対応していく姿勢がうかがえた。

 開幕からの日曜日連敗は4週目で止めた。必勝を説くもう一つの曜日、火曜日は2戦2勝の好発進で3週目に挑む。どの打線で前田健攻略に臨むのか。“和田の考え”に注目だ。

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2012年4月24日のニュース