中畑監督「鳥肌立った」…古巣巨人に待望サヨナラ初勝利

[ 2012年4月16日 06:00 ]

<D・巨>サヨナラ2ランを放った中村(左)をDeNA・中畑監督が抱きしめる

セ・リーグ DeNA3-1巨人

(4月15日 H新潟)
 キヨシ大感激、サヨナラだぜ!DeNAは15日、同点の延長11回1死三塁で中村紀洋内野手(38)が左中間にサヨナラ2ラン。ドラマチックかつ劇的な勝ちっぷりで、中畑清監督(58)にとって古巣でもある巨人相手に待望の初勝利を挙げた。新生球団としても初のサヨナラ勝ちで、主催試合も7戦目にして初白星。いまだチームは最下位だが、中畑DeNAにはお祭り騒ぎがよく似合う。

 われを忘れてはしゃぎ回った。中畑監督は右手を突き上げ、殊勲の中村と何度も抱き合った。興奮で両手の震えが止まらない。その感動は巨人時代の89年10月29日、近鉄との日本シリーズ第7戦(藤井寺)で放った現役最後の本塁打の時と同じ。思わず声も上ずった。

 「鳥肌が立った。全員野球の象徴をノリが締めてくれた。いまだ興奮冷めやらず!しかもジャイアンツにサヨナラ勝ち、やったぜ~」

 打球の行方も確認しなかった。延長11回1死三塁。中畑監督は中村が西村の143キロシュートを捉えた瞬間にサヨナラ勝利を確信、夢中で両手を上げた。「あの打球なら、と思ったよ」。直前の10回には1死満塁の好機を逃したばかり。実は左中間へ飛び込む2ランだったことを高田繁GMから知らされると、「スタンドまで行ってたんだな」と勝利をあらためて実感し、声を弾ませた。

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2012年4月16日のニュース