新人完投一番乗り!藤岡10K2勝目 逃げずに内角攻めた

[ 2012年4月16日 06:00 ]

<ソ・ロ>1失点でプロ初の完投勝利を飾ったロッテ・藤岡

パ・リーグ ロッテ5-1ソフトバンク

(4月15日 ヤフーD)
 思い切り左腕をしならせた瞬間、ロッテ・藤岡の帽子が脱げて宙を舞った。9回2死一、二塁。松田のバットが空を切り、12球団の新人一番乗りで完投勝利を手にした。帽子を拾って顔を上げ、祝福に駆け寄るナインに晴れやかな笑顔を返した。

 「走者を出しても粘れた。新人の中で一番でありたいというのはある。良かったと思います」

 最後の試練でギアを上げた。「行け!」。西村監督に背中を押されて迎えた9回。連打で無死一、二塁のピンチを迎えた。ここで松中を右飛に抑えると、江川を141キロ直球で空振り三振。松田も外角高めの141キロで三振と、2桁10奪三振だ。「疲れはあった」という終盤。球速は出なくとも気合でしのいだ。

 同じミスは繰り返さない。プロ初黒星を喫した8日の日本ハム戦(QVCマリン)は、内角を突けず甘い直球を2本塁打された。4回2死一、二塁のペーニャ。フルカウントから捕手のサインに首を振った。外角の要求を嫌って自ら内角球を選択。胸元をえぐる144キロ直球で見逃し三振に斬った。西本投手コーチは「苦しいところで逃げずに攻めた。しっかり腕が振れていた」と評した。

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2012年4月16日のニュース