開幕3連敗の涌井 無期限2軍「今は考える余裕が…」

[ 2012年4月16日 06:00 ]

<西・オ>3回4失点で降板し、ベンチで試合を見つめる西武・涌井

パ・リーグ 西武2-6オリックス

(4月15日 西武D)
 西武・涌井が3回7安打4失点でKO。開幕3連敗を喫し、無期限の2軍降格を通告された。不振が理由で2軍落ちするのは新人だった05年以来。2勝7敗と借金が膨らむ中での離脱に、「チームには申し訳ない。でも今は考える余裕がない…」と沈痛な面持ちで話した。

 球が全体的に高く、直球もシュート回転。変化球の切れもない。それでも涌井はエースの責任を果たしたい一心で投げた。しかし2回1死満塁。炭谷のスライダーのサインに首を振り「ゲッツーを取りたかった」と投じたシュートを、伊藤に左前へ運ばれて先制点を許した。3回にも1死から四球を挟んで3連打。渡辺監督は「あまりにもひどい。真っすぐも変化球も。今回は彼の野球人生にとっても分岐点となると思う。もう一度つくり直してほしい」。開幕投手を任せた右腕のあまりの惨状に、指揮官の表情も渋いままだった。

 防御率7・71。過去2度の最多勝に、09年の沢村賞右腕が大きな壁にぶち当たっている。「やっていることと思ったことが違う。昨年みたいに肘が痛くない中でこんな状態なので。2軍でいろいろ考えてきます」。万全での復帰を目指し、模索の日々が始まる。

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2012年4月16日のニュース