ヤクルト新助っ人ロマン、登場曲はやっぱり…

　ロマンティックが…、いや、ロマンは止まらない。ヤクルトは１３日、今オフ２人目の新外国人選手としてオーランド・ブルーノ・ロマン投手（３３＝台湾・兄弟）を獲得したと発表した。１年契約で年俸は２５００万円プラス出来高払い。

　ロマン。その名に心躍らせる者は多い。夢、恋…。球団関係者も同じだ。「本当は登録名を浪漫にしようと思いましたが事情があって断念しました」。だが親しめる名。次善の策として、神宮での登場の際に８５年のヒット曲「Ｒｏｍａｎｔｉｃが止まらない」（Ｃ―Ｃ―Ｂ）、９０年の「浪漫飛行」（米米ＣＬＵＢ）などの使用を検討している。球団関係者は「どちらかというとＣ―Ｃ―Ｂの方がいい」と話した。

　注目は名前だけではない。実力も折り紙付き。最速は１５６キロで、２年間所属した兄弟で通算２８勝１３敗。２年連続最多奪三振王に、昨季は最多勝（１６勝）も受賞した。「性格は穏やか。顔は（アニメ・ど根性ガエルに登場する）ゴリライモに似ています」と奥村政之国際担当。ロマンが神宮のマウンドに上がったとき、ファンは懐かしの８０年代を思い出すに違いない。

　◆オーランド・ブルーノ・ロマン　１９７８年１１月２８日、プエルトリコ出身の３３歳。米アイオワ州インディアンヒルズ・コミュニティ大を経て、９９年ドラフト３１巡目でメッツ入団。メジャー経験はないものの、０６、０９年にはプエルトリコ代表でＷＢＣ出場。１０年に台湾・兄弟に移籍。２年連続最多奪三振王、最多勝（１１年）などを受賞した。球種は直球に加えスライダー、シンカー、チェンジアップ。米マイナー通算は４４勝４３敗、防御率３・７９。１メートル８５、１０２キロ。右投げ右打ち。