双葉から転校のエース久保田 悔いなし168球熱投

[ 2011年7月15日 06:00 ]

<横浜商・大和南>試合後、母親・博美さんにねぎらいの言葉をかけられ照れる大和南・久保田

神奈川大会1回戦 大和南1―2横浜商

(7月14日 相模原)
 大和南は古豪・横浜商相手に、福島・双葉からの転校生エース久保田が延長11回、168球を投げ抜いたが惜しくも敗退。試合後は涙を流しながらも「野球をもうやれないと思っていた。みんなに感謝。いい仲間です。最高でした」と晴れ晴れとした表情を見せた。

 双葉でもエースだった久保田は震災後、母・博美さんとともに神奈川県内の大学に通う姉のアパートに移り住んだ。野球部の練習に初めて参加したのは4月8日、約3カ月と短い期間でできた新たな仲間と完全燃焼した息子に、スタンドの母は「息子がいなかったらめげていた。いろんな意味でありがとう」と感謝していた。

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2011年7月15日のニュース