新守護神・東野で“Gエンド”自力V消滅…

[ 2011年7月14日 06:00 ]

<神・巨>9回無死満塁、桧山にサヨナラの右犠飛を打たれ無念の表情で引き揚げる東野

セ・リーグ 巨人1―2阪神

(7月13日 甲子園)
 打開策が見当たらない…。巨人は13日、阪神戦で1―1で迎えた9回に開幕投手を務めながら救援に配置転換された東野峻投手(25)が抑えとして初めてマウンドに上がったが、無死満塁とピンチを招き、最後は桧山進次郎外野手(42)に右犠飛を許してサヨナラ負け。チーム再建を託した守護神・東野がいきなり打たれ、チームは開幕から67試合目にして自力優勝の可能性が消滅した。
【試合結果】

 チーム再建へ最後ともいえる「切り札」を切った。守護神・東野。しかし、結果は無残だった。

 「ヒットはヒットなので仕方ない。次は頑張ります」

 硬い表情のまま球場を後にした東野。開幕投手を務めながらも8日の広島戦(東京ドーム)を最後に救援に配置転換され、10日の同戦からブルペン待機。この試合で初めて抑えとして同点の9回にマウンドに上がったが、先頭マートンの右翼線へのポテンヒットをきっかけに無死満塁のピンチを招き、桧山の犠飛で試合を決められた。「真っすぐは走っていたから…」と振り返ったが、敬遠の四球も含む13球全てが直球と組み立てにも疑問が残った。

 抑え投手の固定は今季を迎えるにあたっての大きな課題だった。昨オフにクルーンが退団し、守護神候補として新外国人アルバラデホを獲得。だが、制球難が解消されず、開幕直前に山口を抜てきした。その山口も4月19日の阪神戦(甲子園)でサヨナラ負けを喫し、さらに左胸痛もあり2軍降格。その後はロメロ、アルバラデホ、久保ら日替わり起用が続いた。その中で、原監督は先発で2勝7敗と結果が出ていなかった東野を抑えに転向させた。大胆にもみえる配置転換は、東野の気持ちの強さを買うと同時に再生をもくろんでの指揮官の強い意向が反映したものだった。

 「(東野の)ボールそのものはいいと思います。これにめげずに、まだ長いわけですから。まだ、行きますよ」と原監督。まだ、まだ…、と言っている間に数字上ではVへの灯は消えてしまった。

 ≪07、08年は逆転V≫巨人はこの日の敗戦で借金9。球宴までは残り7試合しかなく、06年以来5年ぶりの前半戦負け越しターンが決まった。また、この日の結果、自力優勝の可能性が消滅。巨人は残り77試合に全勝しても勝率・743(104勝36敗4分け)止まり。これに対し、ヤクルトが残り79試合のうち巨人戦13試合を除く他カード66試合に全勝すれば、勝率・745(102勝35敗7分け)で、巨人を上回るため。チーム67試合目での自力V消滅は、80年の66試合に次ぐ球団2番目のスピード消滅になった。なお、原監督は03、06、07、08、10年も自力V消滅を経験。07、08年は逆転Vを果たしたが、今季はどうか。

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