「報徳のイチロー」15K2失点完投&公式戦初アーチ

[ 2011年7月14日 06:00 ]

兵庫大会2回戦 報徳学園5―2市尼崎

(7月13日 尼崎)
 報徳学園は頼れるエース・田村伊知郎が投打に躍動し、市尼崎に5―2で逆転勝利した。15奪三振で2失点完投。自身公式戦初の本塁打も放った「報徳のイチロー」は「冷静さを欠く場面もありましたが、6回から切り替えていけた。(本塁打は)まさか入るとは思いませんでした」と、気持ちよさそうに汗をぬぐった。

 前半は劣勢だった。田村が5回までに2点を失い、打線も相手先発・瀬戸の前に9三振を喫して無安打無得点と嫌なムードが流れた。だが6回に「逆転の報徳」が目覚める。9番・山下のチーム初安打を皮切りに1死満塁とし、前日の練習中にラグビー部員と接触して左足首を痛めた4番・越井勇が走者一掃の逆転三塁打。そして2死三塁から6番に入っている田村がダメ押しのアーチを右翼スタンドに叩き込み、勝利を決定づけた。

 昨夏甲子園では1年生ながらチームを4強に導くも、今春のセンバツでは初戦敗退。2年生エースは「目標の全国制覇へ向け目の前の敵を全力で倒していきたい」と力を込めた。

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2011年7月14日のニュース